●渕上貞雄コーナー/粒々辛苦


 渕上 貞雄


粒々辛苦 2016/7/21
 
第24回参議院選挙を戦い終わって 

  私鉄総連の産別組織として森屋 隆 交通対策局長を擁立して戦いましたが、健闘むなしくj惜敗しました。総連本部をはじめ各地連、各単組、高退協とともによく頑張ったが、残念な結果だと思う。

  次回の参議選にむけて総括を行い、候補者を擁立して戦うことが、組織として責任を取ることだと思う。次回を戦わなければ、森屋君は浮かばれない。

  総括は、反省する項目と、戦って良かった項目を、次回の参院選の企画・方針にすればよい。必ず勝利する、という信念を持つことだ。

  今回の選挙は政党間のたたかいではあるが、「与野党という枠組み」で戦われてたように考えられる。
  今回の敗北の原因は、徹底した争点隠し作戦に徹した与党に対して、野党側が有効な対立軸を国民に示さなかったことにあると思われる。
  
 国民は、アベノミックスでは生活が良くなっていないのに、「3分の2を許すな」と言っても、「私の今の生活をどうしてくれるのか」の方が先で、日常の現実から出発した発想で「よりましな候補」を選択したのではないか、と思われる。
  
  負けは、負けだ。だが、諦めるのはまだ早い。頑張る以外にない。
  頑張らなければ、軍靴の足音が高くなるだけだ。
  再び若者が、希望や夢を銃口で失う時代を作ってはならない。

  私鉄総連は、反省よりも一歩前に出る総括と、若者が夢と希望をもてる総括を。
  活動家が、明日に自信の持てる総括を期待する。





粒々辛苦 2016/6/8

 
 

国会閉会、参議選へ――国民を不安にする政治と決別

 沖縄県議会選挙。翁長知事与党、過半数議席突破の勝利報道。嬉しかった。

・平家物語「奢(おご)れる者は久しからず」・・・・に続き「猛き人も遂には滅びぬ。偏(ひとえ)に風の前の塵に同じ」とある。
 参議選では一強を許さず、大いなる風を吹かそう。

・国会が終わって思ったことは、国会が言論の府でありながら、その論戦が雑になってきたこと。
 加えて、閣僚の勉強不足。首相のヤジ。議員の失態の多さ、目に余る。
 野党にも責任がある。
 これでは、政治不信が増大するばかりだ。
 国民が不幸になる政治になってきた。

・今でも頭に残っているものは、憲法学者、元最高裁判事、元内閣法制局長等の<反対>にも関わらず、2015年9月15日の、戦争法(安保法制)、参議院での強行採決だ。
これだけは「忘れず」「諦(あきら)めず」「許さず」の思いが強いからだ。
当たり前が、当たり前でなくなってきた政治になってきた。

・こどもに道徳を説き、自ら憲法違反と言われることをして、決まっていることを守らず、立憲主義を否定する政治家は、一刻も早く退場を願いたい。
絶好チャンス到来――の参議院選挙だ。
私鉄総連と私鉄組合員に、一層の活躍を期待する。

・参議院選挙闘争。闘争は科学だ。
ゆえに十分議論して計画・企画された方針の実践だ。
 軍事大国よりも経済大国、社会保障充実の平和大国へ。
 この戦いは、勝利以外にない。
 私鉄組合員一人ひとりの奮闘が、勝利への道だ。
    
・政治は、「信なくんば立たず」の例あり。
 消費税増税・再延期ないと断言。
 国民は、二度あることは三度ある、と思っている。
 「新しい判断」? 誰も、評価も信用もせず。

・伊勢志摩サミット。他国は安倍首相の経済政策を信用せず。
 安倍首相の常識が非常識で、世界の常識には通用せず。アベノミックスは失敗。

・国民は、安倍首相の十分に熟(こな)れていない言葉に期待せず、言葉の先に来る不安を心配している。
 安保法制審議中に安倍首相も認めたように、議論・説明が十分でないことを。
 消費税もしかりで、延期後に想定される社会保障制度、財政再建、地方自治財政など、誰が国民生活を 安全・安心な方向へすすめる責任を持つのか。
 常に隠し玉を持っている政治では、国民は不安でならない。
 政治は言葉だ。言葉に、責任を持て!

・今思う。政治を見ていると、今日より明日は、もっと悪くなるだろう、と。
 だが私たちは、今日よりは明日が良くなる、と思う夢を持とう。
 その夢に向かって、努力しよう。実践しよう。
 夢は、努力に報いてくれるであろう。
 その努力が、社会のためになるのだ。
 夢に向かって努力しよう。夢は実現できる。
 
・紛争を、武力でもって解決しない。
 軍事国家から、平和を拡げる国になろう。
 平和への一歩は、参院選の勝利から。
 平和を世界へ。
 人が大切にされる社会へ。

・政治とカネ。
 「百年河清を俟(ま)つ」――いつまで待っても実現する見込みのないこと。
 懲りない面々、甘利さん、桝添さん等々。
 斡旋利得罪の見本のような事件=甘利事件が不起訴に。
 誰しも「不起訴? それはないでしょう」と思っている。
 世間は甘くはないぞ! 自民党さん、結果は参院選で出そう。

・ヤリ得、モライ得、ヤラナキャソンソンお咎(とが)めなし――は許さない。

・政治資金問題、法の不備が指摘されている。資金の入口よりも、出口を厳しくすることだ。
 ただし法律を作るのは議員だ。
 その法律を作る人を選ぶのは、国民であることを
 夢ゆめ忘れまいぞ!



 
 粒々辛苦 2016/4/21

沖縄座り込み・熊本大地震・安倍政権
 
  
 オール沖縄

 沖縄キャンプシュワブ基地前の座り込み行動に参加、引き続いて地元老人会の研修旅行があり、多忙な4月の日程です。
 沖縄は元気でした。和解協議中につき休戦中。デモと理論学習を、また始まる闘いの日に備えて、辺野古総合大学と新基地反対デモに参加、オール沖縄の意味が少し、分かりました。


 

熊本大震災


 2016(平成28)年4月14日午後9時26分頃、九州では観測史上最大規模(M7・2~6・5)の強い地震が発生。日本列島は<地震列島だ>と再認識。
 人知を超えた天災――熊本地震から九州地震へ。繰り返し続いている震度5以上の地震収束の方向も見えず、昼夜の別なく、小刻みに続いている。これほど不安なことはない。
 毎日、避難の準備と水、食料、回避用品等の点検、確認をする。
 いままでと違った日常が、続いている。

 安倍総理への権限集中

 なぜ、安倍政権の支持率が下がらないのか?  数々の不祥事がありながら、不思議でならない。田舎に住んでいるので情報不足なのか。 安倍第一次政権の失敗により、よほど懲りたのか、よく言えば、失敗に学んだのか。

 小泉政権時代に、自民党を「打(ぶ)っ潰す」と言っていたこと。それが何だったのか? 2005年8月・郵政選挙。郵政民営化法案が参院で否決され、小泉総理は衆院解散に打って出た――で明らかになってきたように思う。
 自民党内の組織運営と派閥を潰すことにあったその効果が、出て来ているのではないか。

 一方で、総理に権限が集中。
 小選挙区制導入、派閥解消(派内の力を弱める)、党内抵抗勢力が小さくなってきた。ブレーキの役割を果たす人物がいなくなった。

 小選挙区制による自民党総裁としての権力、すなわち資金、人事権、選挙公認権が総理個人に集中してきたこと。個人としては、田中角栄ほどの魅力ある人物とは思えないので、やはり総理大臣に、権限がより集中してきた結果だと思われる。
 以前であれば、自民党内で、主流・反主流で賛成・反対が繰り返されたものだが、今ではそんな風景も見られなくなった。

 総理の最大の権限である解散権は、政権の延命策に使わせてはならない。
 政権運営が、野党の抵抗、国民の批判等で行き詰まって解散するものだが、以前の自民党であれば、与野党内で折衝を行い、説得に説得を重ねてきたものだ。
 解散権は、「伝家の宝刀」と呼ばれ、解散権は行使しないことに意味があった。例えは悪いが、ストライキ権の確立みたいなものだ。

 解散には、大義名分があったが、今や、党利党略、個利個略のために簡単に、それが行われるようになってきた。やはり、郵政解散が始まりか。

 目に余る暴言・失言・カネまみれ

 衆参同時選挙が噂されているが、解散権を安易に行使させないためにも、民主主義を守るためにも、参院選を頑張らなくてはならない。
 
 政権与党の、前甘利経済再生大臣の政治とカネ(注1)。高市総務大臣の放送法発言(注2)、丸川環境相の福島原発事故発言(注3))、林経産相の発言(注4)・・・・、現職大臣を含めた目に余る暴言・失言・カネまみれ。これら内容の徹底と追求なくして、参院選の勝利はない。野党、頑張れ。

 注1:甘利大臣電撃辞任=1月末/道路建設について、都市再生機構との交渉で口利き=電撃辞任

 注2:.2月/放送局が政治的な公平性を欠く放送を繰り返したと判断した場合、放送法4条違反を理由に、電波法76条に基づいて電波停止を命じる可能性を発言

 注3:2月/土壌汚染に関し、「何の科学的根拠もなく、相談もなく、時の大臣が」「年間1ミリシーベルト以下」と決めた――と発言。

 注4:3月/「汚染水」を「汚染せん」と読み違え。4月/電機大手・シャープ再建に関し「機構案が選ばれなかった理由は」と記者団に問われると…、「え? キッコーマン?」

参院選勝利のために
 
選挙に勝つためには、自民党に不利になる様なことは、先ず決めない。例えば、TPP。審議はすれど、採決せず。農民票が気になるのか? 
 年金積立金の運用利回りが大幅赤字となっている数字は、参院選後の発表にずらす。サラリーマン・年金生活者への情報封じだ

 これらは、選挙前にやる手法だ。騙(だま)されてはいけない。

 自民党の懲(こ)りない面々、百年河清を俟(ま)つ(編注:あてのないことを空しく待つたとえ)。加えて、経済界の大津地裁原発仮処分決定にあたっての発言。憲法76条にある司法の独立を、何と考えているのであろうか。 

編注:関西電力の八木誠社長は3月18日、大津地裁による運転差し止め仮処分決定で停止している高浜原発3、4号機(福井県)に関し、不服申し立てを経て上級審で勝訴するなどし最終的に確定した場合の対応として「一般的に(原発停止に伴う)損害賠償請求は、逆転勝訴すれば考えられる」と述べた。ただ「会社として現時点ではまだ何も決めていない」とした。

 スポーツ界一流選手も、また然(しか)り。賭博に麻薬、この国の指導者層の劣化は、国民が何となく感じている。
 「どうなっているのか」と不安の一因となっているのではないか。
 
 参院選勝利のため、忘れない、諦めない、信念を持って行動しよう。




 粒々辛苦 2016/1/22
 2016年、新春挨拶 参院選の年、安倍暴走に歯止めを

参議選の年、新年のお慶びを申し上げます。

新年は心配ごとや悩みごとなど横に置いて、晴れやかな気分で迎えるものだが、
今年は浮かれた気分にもなれない幕開けとなった。

めでたさも、落ち込んだ気分もそこそこにして、気合を入れなおして、
だんだん暗く、重苦しくなってきた世相に、体力、気力を充実させて、
暴走する政治に歯止めをかけ、まともで少し明るく、穏やかな、
安全、安心な社会を目指そう。参議選の年だ。

参議選で、憲法改正を問う――と安倍晋三首相は発言。
数の力で抑えこもうというやり方で、憲法を破壊しようとしている。
今度は、国民が問われる番だ。平和、立憲主義、民主主義発展のために、頑張ろう。

私たちは、憲法違反の安保法案、国民軽視、選挙軽視、国会軽視は、許さない。
私たちは、広島 長崎 原爆 沖縄 3・11、 9・19、戦争のこと、忘れない。
私たちは、安保法制、原発再稼動、沖縄新基地建設、廃止するまで諦めない。
                    
参議選、兎に角、頑張る以外にない。

臨時国会を開催せず、国会始まる。乱暴な議論でなく、謙虚な国会を。
私たちは廃止するまで 戦いを諦めない。

TPP。2012年12月の総選挙で、関税撤廃を前提とする限り、TPP交渉には反対――の自民党公約。国会決議との整合性やいかに。
今回の大筋合意の間題点、なぜWTOではいけないのか、明らかにすること。

  WTO
   1995年にGATT(関税貿易一般協定)を継承して創設された国際機関。
   国際貿易のルールを協議する場で、本部はジュネーブ。
   わが国を含む153の国・地域が加盟。
    ⑴ 自由(関税の低減、数量制限の原則禁止)
    ⑵ 無差別(最恵国待遇、内国民待遇)
    ⑶ 多角的通商体制
   を基本原則としている。
   また、物品貿易だけでなく金融、情報通信、
   知的財産権やサービス貿易も含めた包括的な
   国際通商ルールを協議する場である。

内閣法制局が、集団自衛権の行使容認――憲法九条解釈変更に至った内部での検討議事録がないとのこと。
最高の法の番人である内閣法制局が議事録を残していないなど考えられない。
明らかにしてほしい。

消費税増税に当たって、税の中立、公平、簡素の原則に照らし、
税制度の検討と分かりやすい税制の検討を。

参議選前の国会。党利党略になりがちだが、国民の安全、安心、憲法改悪阻止の国会に。

またもや軽井沢でのスキーバス転落事故、学生ら15名が犠牲に。
命を返せ 未来を返せ
自分だけ 今だけ、金だけ。
人命・安全軽視の守銭奴経営者の追放を (怒!)

今年も、風邪ひくな、ころぶな、義理を欠け、騙されるな。
水分補給、健康寿命伸ばそう。



 
  私鉄高退協総会でのあいさつ(要旨)

 権威ある調査機関の報告によれば、多くの人の世話をしている方々は、普通の人よりも4年は長生きする――、とありました。みなさんは、そうした人たちです。

 ちなみに女性は、約7年、男性よりも長生きするという。お母ちゃんと二人で暮らしている人たちも、お互いに大事に、仲良くしてほしいと思っています。

 井田会長も耳が遠くなった、と言っていましたが、私も目が曇りだした。みなさんの顔もボーとして見えるときもある。やはり、年相応の現象でしょう。

 よく、「ピンコロ」ということが言われますが、わたしはそうではなく、孫や、知人や周囲の人とたちから惜しまれて末期の水をのみたい・・・・。まして社会活動をしている者は4年も長生きできるとのことですから、そうした上で、「新たな人生」(あの世)に辿り着きたいものと思っています。

 戦後70年、わたしたちは一貫して、平和と民主主義、人権、主権在民を闘いとってきました。

 年金も、1973年春に「年金スト」を打って、勝ち取ったものでした。これらの生存権=憲法25条で記された「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」が、安倍政権によって脅かされている。

 一発の銃声もなく、一人も戦場で殺すこともなく、平和を守り続けてきたわが国が、安倍政権によって、戦争のできる国になろうとしている。許せないことです。

 わたくしは、平和と人権を守るため、命をかけてきた。みなさんもそうだろうと思います。経済大国になっても、軍事大国になってはならない。世界への貢献は、軍事ではなく、人道支援によるものでなくてはならない――そう痛感しています。
 
 安倍内閣の強権政治により、おそらく戦争法案は強行採決されるでしょう。しかしそれでも、あきらめないことです。その戦いの延長として、来年の参議院選挙があるのです。

 安倍の狙いは、衆議院でも、参議院でも、3分の2以上の議席を確保すること――。その上で、憲法9条を変えることにあります。

 そうさせてはならない。来年の参院選は、そうした重大な意義を持っているのです。

 私鉄総連は、平和産業です。綱領でも「平和世界の建設」を謳っており、平和なくして公共輸送はありません。この平和を守る戦いが、森屋たかし君を、国会に送ることです。

 このところ、「オレオレ詐欺」がはやっています。私の家にも、2回かかってきた。同じ日、同じ町内で、1千万円をだまし取られるお年寄りが出ました

 まず、相手をびっくりさせる。その上で、慌(あわ)てさせる。そうして,大金を奪う――。それが詐欺師の常套手段です。とにかく騙されないことです。

 せっかく授かったいのち、少しでも役に立つよう、これからもがんばって行きましょう。

2015年9月14日


粒々辛苦 2015/8/5

盛夏(広島・長崎原爆の日、敗戦の日)

  八月――平和の月。甲子園高校野球。再び高校球児の夢を砕かないためにも、戦争法案は廃案に!

暑中お見舞い申し上げます

  私鉄高退協の皆さん、風邪引くな、転ぶな、に加えて、水分補給に心掛け、熱中症にご注意を。

参議院で、安保法案(戦争法案)審議はじまる

  10本の重要法案を、一括審議。これは無茶苦茶だ。審議拒否に等しい。
  審議時間は116時間というが、一本ずつ時間を掛け、慎重審議を。

  過去――
  PKO法=衆院・87時間、参院・105時間。
  武力攻撃事態法=衆院・92時間、参院・52時間。
  社会保障・税一体改革関連法=衆院・129時間、参院・86時間。
  沖縄返還協定関連法=衆院127時間
  これらの審議時間から見ても、審議時間にこだわるな。

  国会には「60日ルール」がある(憲法59条)。これは奥の手だ。使わせない知恵を。
  ☆衆議院を通過した法案については、参議院は60日以内に結論を下す。
    それが出来ない時は、衆議  院での再可決で法案が成立する

国民の理解すすまず

  安倍晋三首相自らが認めているように、国民の法案に対する理解が進んでいない。
  法案の中味を知れば知る程、国民は戦前の戦争の出来る国になるのでは・・・・と思っているのだ。

  この法案を通して国民は、憲法、とくに平和憲法について、国防のあり方について歴史から学び、個人の問題として深く考えている。
戦争の出来る国には再びなりたくないと、多くの国民は考えているのだ。憲法学者のほとんどが、憲法違反!と語っていることでも明らかだ。

法的安定性

  よく総理説明や答弁で分からないのは――

  1.現法憲法で何が悪いのか
  2.集団的自衛権を行使しなければ、日本は守れないのか
  3.専守防衛ではなぜ駄目なのか
  4.何をねらって、法的安定性(注を拒否するのか
  5.戦争に安全な地域、前線・後方の区別は?

  =礒崎首相補佐官は7月26日、「政府はずっと、必要最小限度という基準で自衛権を見てきた。時代が変わったから、集団的自衛権でも我が国を守るためのものだったら良いんじゃないかと(政府は)提案している。考えないといけないのは、我が国を守るために必要な措置かどうかで、法的安定性は関係ない。我が国を守るために必要なことを、日本国憲法がダメだと言うことはありえない。」と(大分市での国政報告会で)発言した。

  憲法や法律、その解釈は、みだりに変更されないことで社会が安定する。国家権力はその範囲内で行動しなければならない。その内容や解釈(かいしやく)を、簡単に変えてはいけない――これが「法的安定性」という原則だ。

   この法的安定性が改めて注目される背景には、安倍政権が踏み込んだ、集団的自衛権をめぐる憲法解釈の変更がある。
   7月3日、首相補佐官は「私の軽率な発言により審議に多大な迷惑をかけた。発言を取り消すとともに心よりおわび申し上げる」と陳謝し、辞任は否定した。

  首相に政策を進言する立場である首相補佐官の国会招致は初めて。

  安倍晋三首相への言葉=『牽強付会(けんきようふかい)』――道理に合わないことを、自分の都合のいいように強引に理屈をこじつけること。

  国会への、若者デモ。地方でも様々な団体・市民が集会やデモを実施している。

 8月5日


粒々辛苦 2015/5/21

  後継者がんばれ

  5月22日、鳥取県米子市で行われた交通フォーラムで、参議選/私鉄組織内候補・森屋たかしさんと合った。藤井一也中央執行委員長も「私鉄総連は<背水の陣>でたたかっている」と語っている。
  私は今、社民党福岡県連の委員長をしているが、来年の参院選に関しては「党派は違えど、私鉄は私鉄」だ。
  期間はそれほどない。私の後継者として、必勝して欲しい。
  できる限りの支援をする。

  安部総理に贈ることば 『論語』
 

  子路第十三条「名正しからざれば、即ち言順わず」
  どう語訳するかは各々に委ねる。
  安部総理は数を力に勇ましいことをいっているが、国民は日々の暮らしが先だと冷静に考えている。
  国会で議論する政策課題の順番が、違うのではないか。

 
  国会で憲法改正についての論議が始まる 

  5月15日、集団的自衛権の閣議決定。
  日米防衛ガイドライン協定でも明らかなように、国会で議論することなく物事を進めている。

  集団的自衛権を容認し、安全保障法11法案を閣議決定
  「平和安全法制」と名づけ、<切れ目のない対応><日本の平和と安全><世界の平和と安全>の名のもとに、国会審議が始まった。
  これまでの法案は専守防衛に徹してきたが、専守防衛の理念をかなぐり捨て、変質させ、時の首相の判断で、
  戦争が出来るようになる。
  今や、蟻の一穴から、「もぐら穴」だ。
  法案を認めず、廃案になるまで頑張り抜こう。

  憲法改正について

  いろんな手練手管を使おうとも、大阪城夏の陣だ。
  本丸は平和憲法第9条であることを、国民は見抜いている。
  一国平和主義で何故いけないのか――との開き直りが必要だ。
  国際貢献に、わが国平和憲法が多くの人々に支持され、信頼されているではないか。
  今、武力でない国際貢献をやりぬく決意と覚悟が、求められている。

  鳥取・米子で開催された私鉄総連交通政策フォーラム2 0 15に参加して

  地方の人口減少、地域社会の崩壊、こどもがいない。
  二人暮らしが一人に、一人暮らしがゼロに、空き家に車がない。
  いのしし、鹿、カラス、猛禽類の住処(すみか)。
  これが現実。交通政策といわれてもピンとこない。
  老齢か、感覚のズレか、不安になっていたが、
  この厳しい環境の中で、何とか公共交通を維持発展させようと努力している私鉄組合員の発言や  姿に、ホッとした。
  これからの私鉄産別組織を担う若者の、新しい発想と行動、奮闘に期待をしたい。
  今年は選挙年だ。頑張れば頑張るほど成果はあるものだ。

『南部の里のふれあいバス』本

  私も編纂委員となった『南部の里のふれあいバス』本が、全参加者に贈呈された。
  この本を基に、いっそう議論が深まれば有難い。

沖縄・辺野古基地移設

  こころと土地はカネでは動かない。
  銃剣とブルドーザー、墓まで奪われた戦争と政治との戦いだ。
  民主主義、自治、主権在民、権力との戦い。
  復帰43年、日本国憲法=日本進路の大転換。
  政治の劣化は明らか。国民の真価が問われる。
  「老人」など言ってるときではない。「老人現役」でがんばろう。





粒々辛苦 2015/2/27
第189回国会はじまる

「森屋たかしを国政に」 決断に拍手

  私鉄新聞212号で、「森屋たかし」を次期参院選に、組織内候補として擁立することを知った。田舎に住んでいると、情報が遅いことを実感する。
  私鉄が長年、守り続けた国政参加が途絶えて、5年になる。今回の組織を挙げての決断に、拍手だ。
  積極的平和主義の名の下に進められている集団的自衛権閣議決定に始まり、憲法改正への安倍政治に歯止めを掛けるためにも、私鉄の議席は、貴重だ。
  されど、戦いは常に厳しい。「落ち葉は枝に環らず」、新しい発想と行動、私鉄らしい戦いの実現を期待する。
  当面する春闘で組合員の労苦に報いる戦いを勝ち取り、統一地方選を戦い、続く参院選に勝利しよう。

やりたい放題の振る舞い

  6月24日までの常会が、始まった。
  安倍晋三首相は、衆院選で安定政権を手に入れた途端、「何でも自分の目指す政治が出来る」と錯覚して、やりたい放題、振る舞っているようだ。
  特に「集団的自衛権」。閣議決定以降の政治活動に、それが顕著に表れている。
  かつての保守政治家は、もう少し懐(ふところ)が深く、余裕があったように思う。将来を見通し、国益を考える政治と、自分がやりたい政治――との違いか。小粒になった。
  国民が求めているものは、ただ平穏な生活なのだ。

権利の制限、改憲への動き

  最近気になること――。
  安全保障関連法案の与党間協議の中味も問題だが、静かに忍び寄ってきている基本的な権利の制限や、改憲への動きである。
  昨年暮れの総選挙で見られた政府批判に対する報道規制要請。また、集会やデモについての、表現の自由への介入に見られるように、憲法第10条から40条までの「国民の権利及び義務」全般にわたる改悪や自粛ムードが広がってきている。
  基本的な権利として保障されているものまで、強者の論理の方向へ流されているように思える。

権利について

  権利は闘い取るもので、闘いとった権利は、闘い守らなければならない。それが権利だ。
  憲法第28条(勤労者の団結権)と、現在の労働組合の組織率低下を見れば、一目瞭然だ。
 今は、民主主義をより発展させるためにも、野党も組合も、頑張る時だ。

戦後70年談話

  戦後70年。安倍談話を発表するとのこと。
  談話と言えば、河野・村山談話が思い浮かぶ。
  それに加えて、ヴァイツゼッカー元ドイツ大統領が、戦後40年にあたる1985年5月8日、連邦議会で行った『荒れ野の40年』と題するあまりにも有名な一節がある。
< 問題は過去を克服することではありません。さようなことができるわけはありません。後になって過去を変えたり、起こらなかったことにするわけにはまいりません。しかし過去に目を閉ざす者は結局のところ現在にも盲目となります。非人間的な行為を心に刻もうとしない者は、またそうした危険に陥りやすいのです。>
  戦後70年にあたって発表される談話が、1993年河野談話、1995年村山談話を、より高く、さらに深めた「未来に希望の持てる」談話になることを願う。

テロを憎む

  「イスラム国」(IS)に拘束された人質の、殺害されたと見られる動画を見るにつけ、テロを憎む気持ちと、どうすることもできない苛立ち。やり切れない、何とも言えない怒りが出てくる。
  突如現れた「イラク国」の過激な行動。なぜそうなるのか、分からない――と言うのが実情である。
  中東の情勢、「イスラム国」については、マスコミ情報で知る以外にない。
  「目には目を」の戦いが続いているが、戦争は相手を倒せば終わりでないことは、2002年のイラク武力行使で結果が出ていることだが、現実は簡単なものではない。
  少し時間をかけ、紛争、テロの原因を探っていきたい。
  武力では、解決は難しいのでは――と推測される。


粒々辛苦 2015/1/11

新年のご挨拶
 
 今年もよろしく。

 ボチボチと 
 無病息災とはいかないが、くすり、食事、運動を上手に組み合わせ、畑の仕事、地域のお世話等して、ボチボチこの一年もがんばって行くことにしました。みなさまのご指導をお願い致します。

 今年も風邪をひかないように、転ばないように、騙され取られないように用心して、他人様には後期高齢者の故をもって、少しの義理を欠いて行けば、当分、仏様を拝むだけになると思います。人間の世の中、思い通りにはならないことばかりですが・・・・。

 怒る
 前項に「怒ること」を入れるのを忘れていた。そう言えば最近、物忘れが多くなってきた。

 次に出てきた言葉が「認知症かな?」だった。笑うに笑えず、ふと淋しくなった。
 元気を出して、怒ることは必要なこと。精神衛生上でも、また胸の機能が正常に働いているからだと思い、安心した。だが、現実は認めなければならないが?

 憲法の原則
 総選挙、ご苦労様でした。これからが、堪えがたく辛い、苦しい、思いやりのない政治が続くことになるが、覚悟を決めて、諦めず、平和、人権、生活環境を守るため、頑張りましょう。
 私たちに課せられているのは、憲法の原則、国民主権、基本的人権、平和主義の精神を、過去の運動の経験に基づいて、現実の社会に定着させることにあると思う。
 例えば、非正規労働者問題を考えると、憲法が保障する勤労国民の団結権、団体交渉権など関係のない労働者がいること――ここから始めよう。

 自治体選挙の年です。私鉄推薦候補者の全員当選のため頑張ろう。

 聞き心地
 安倍自民党政権、選挙中は経済中心に、聞き心地のよい訴えで、選挙後は憲法第9条を正面に据えてきた。
 加えて、第3章国民の権利及び義務はなし崩し的に守らず、貧国、格差社会、非正規増大を作り出している。
 憲法の条文は知ってはいると思うが、その条文が現実に活かされていないのが問題だ。
 憲法を活かす運動が、求められている。

 重大な隘路
 戦後70年、平和国家として歩んできたが、重大な隘路に立っている。積極的平和主義の名の下に。国際社会に軍事面で貢献しようとする集団的自衛権を閣議決定した。ここはもう一度冷静に考え、平和国家としての道を歩んでいこう。憲法前文の理念を活かす国作りが、正しい道ではないだろうか。

 菅原文太の言葉
 「落ち葉は枝に還(もど)らず」



粒々辛苦 2014/10/21
臨時国会はじまる

  第二次安倍内閣。目玉商品と言われる女性登用は、欠陥商品であった。身体検査の結果、右翼病、金権病で重症。二人に辞任で、首相の任命責任が問われる。
  野党は、「大臣辞任で一件落着、では済まされない」と、追及必至。地方自治体選挙にも影響しよう。
  女性の活躍を標榜する安倍首相は、女系天皇問題をどうするのか? それとこれとは別だというのか、知りたいところだ。

産・軍・政の三位一体がますます強まる
  国民の知る権利はどうなるのか。問題点は「何が特定秘密に指定されたのかも秘密」とか。
  現代は昔と違ってはいるが、物言わぬ国民が増えてくるのではないかと、危惧される。
  また武器輸出三原則の見直し、集団的自衛権行使容認の閣議決定などあり、そうならないよう、もう一踏ん張り頑張ろう。行く先が戦争への道、貧困、生活の破壊だから。

憲法九条
  憲法九条を保持する日本国民に対し、「ノーベル平和賞」が最有力候補――のニュース。
  惜しくも受賞を逃す結果となったが、世界の流れは、我が国憲法理念の方向を目指す動きになっているのでなないか。
 今こそ平和憲法を世界に広げてゆく努力を広げていく努力を続けていかなくてはならない。
 戦後70年間、一人も殺さず、武力を紛争解決の手段に 使わなかったことも事実である。

来年度概算予算要求案
  来年度予算要求が100兆円を超える。消費税10%は、折り込み済みであろう。
  社会保障制度の改悪も同時に、防衛費だけは別格になりそうだ。国民は増税に泣き、生活はますます苦しく、野党の奮闘を願う。


粒々辛苦 2014/07/16
私鉄総連大会に出席して
  2014年7月9・10日、三重県伊勢市鳥羽で開催された第81回私鉄総連大会。大きな区切りとなった。感慨深い思い出の大会となった。また今回の大会ほど、全国に仲間の訃報の知らせが多かったことはなかった。名前を聞くたびに、運動で出会った時の顔と単組、地連を思い出した。個性豊かな人たちであり、私の人生を豊かなものにしてくれた。感謝、ご冥福を祈る。

  大会の論議を傍聴して思ったことは、資本の側の労働組合への対応が、巧妙になってきている(本質は変わらないと思うが)こと。以前と比べて、ハードな首切り・合理化・組合分裂などの攻撃がなく、「アメとムチ」の労務政策が影を潜(ひそ)め、組織対組織の団体戦から、組織対個人の労務政策に変わってきているのではないか、と思った。
  
  政府の労働政策を見ても、労働組合の団結を弱めるような政策、弾圧はもとより、正規・非正規に見られる労働者分断政策がとられている。やはりそこは、これまでの私鉄・バス・ハイタク労働者の闘いと経験に学び、私鉄産別組織の強化――連帯と団結を強化して、基本的な権利は<自らが闘いとる>以外にはない。

  一方で、闘いとった権利を守るのも、破られるのも、職場・現場だから、職場活動が重要になってくる。
  大会では、人員不足、パワハラ・セクハラの意見は出ていたが、それらの問題について闘いの報告がなかったのは、少し淋しく思った。
  私鉄労働者の、全体的な権利の拡大と底上げになるような要求と闘いになるよう、期待する。

PRUの旗の下
  私鉄産別組織の強化は、職場活動の活性化にある。代議員の発言を聞き、自由にものが発言できる雰囲気が、私鉄産別の良さだと思いながら、伊勢路を後にした。私鉄よ、頑張れ!

総理よ、傲るなかれ
  先の参院選でネジレ国会は「何も決められない国会」といって批判をしていた自民党が、多数になった。国会で何でも決められる――と勘違いして。
  超えてはならない一線を越えた自民党の勘違いは、次の選挙で地獄を見せることだ、それ以外にない。
  自民党で、集団的自衛権・武力行使容認に反対した人、一人だけ。良心の欠片(かけら)もない党になった。自民党の良心「蟻の一穴」――草葉の陰で泣いている。
 
 ギリギリ個別自衛権まで
  ①軍事大国にならない(GNP1%枠)
  ②非核三原則、武器輸出禁止
  ③専守防衛
 
  これから先は、外交だ。政治は、外交は、何のためにあるかが問われる。
  アフガンでソ連が侵攻し、アメリカも侵攻し、撤退したのはご存じの通り。
  日本国憲法9条を背負って活動する国境なき医師団・中村哲は、アフガン国民からの信頼は大きい。
  集団的自衛権を絶対に行使させてはならない。戦争の理由は、勝てば良いだけで、ルールもヘチマもない。
  広島・長崎への原爆投下が物語っているではないか。北九州・小倉も、予定地だったとか。勝てば官軍だ。

  私鉄高退協の皆さん少年時代の、あの塗炭の境遇を経験した皆さん、戦争の準備をさせないために、自ら出来ることを実行しよう。青年時代のベトナム戦争への参加も、韓国にとって、集団的自衛権の行使だった。

  今ほど、政治家の言葉が、軽く、信頼されない時代はない。「積極的平和主義」「国民の生命と平和を守るために」? 、金の使い方を問われれば、テレビの前で泣き喚(わめ)くだけ。
  政治家よ、先見性を持て。憲法を世界に広げることに、専念せよ! 
粒々辛苦 2014/05/16
"特定秘密保護法

 2013年12月に成立した「特定秘密保護法整備」の審議にあたって安倍政権は、米国からの要請があったとする。
 ところが、米国防総省と国家安全保障会議(NSC)で高官を務めたモートン・ハルペリンさんは、特定秘密保護法が日本で成立した際、「21世紀に民主国家で検討されたもので最悪のレベル」と断じた。また、「政府の情報を知ることは、市民の基本的な権利。機密は増やすのではなく、減らして行くべきで、日本は時代に逆行する」とも言っている(5月10日朝日新聞・九州)
 国内でも、学者・文化人・宗教者など多くの識者が<問題あり>と、成立反対の声を上げている。
 今からでも遅くはない。法廃止に向けて、頑張りましょう。

集団的自衛権

 今年5月9日、改憲手続き(日本国憲法の改正手続きに関する法律)改正案が、与野党7党の賛成で衆議院を通過した。今国会中に、参議院で成立か?
 改憲手続き法は、第1次安倍内閣当時(2007年5月)、強行制定された。その時、課題とされた3つの宿題(①投票権年齢、選挙年齢、18歳問題、②公務員の政治活動、③国民投票の対象拡大)、加えて投票率など、またも先送りされた。
 特定秘密保護法、集団的自衛権行使、憲法改正の動きなどもあり、拙速な審議はそれが何を意味するのか、国民は知っている。 
 消費増税もあり、安倍内閣も長くない――と知るからであろう。

積極的平和

 最近、安倍総理の発言で気になる言葉がある。「積極的平和」なる言葉だ。
 わが国憲法は、他国に戦争を仕掛けない国として、平和国家を宣言している。
 ところが、モートン・ハルペリ氏の発言ではないけれども、今の政権は、時代に逆行しているのではないか。
 5月15日に、安倍総理の私的諮問機関である安保法制懇の報告が出たが、それを口実に、密接な関係にある他国を守るために武力を使う集団的自衛権について、行使容認を目指す考えを表明した(同日記者会見)。
 まさに、戦争をする国――への逆行だ。
 武器を使用しないで、国際貢献はできるはずである。
 アフガニスタンでの国境なき医師団・中村哲(福岡出身)氏の活躍が、それを証明している。

核と自然とは共生できない

 2011年3月11日、東日本大震災――、忘れてはならない。
 仮に自然災害だけならば、復旧・復興には、何らかの目途がたっているのではないか、と推測される。
 それが、原発溶融――原発崩壊となると、自然の持つ回復力は、絶望的となってしまう。
 核と自然とは共生できない。原発が壊れたら、おしまいだ。処理できないことが、明らかだ。
 原発再稼働ではなく、他のエネルギーへの転換を急いで進め、一日も早く復興すること――。
 それが、確かな日常を取り戻すことになるのだ。

新たな組織と行動力

 私鉄総連産別運動の主要な闘争の柱である交通政策闘争の、質的転換が求められている。
 交通基本法成立後の政策実現のための、新たな政策立案能力、政策実現のための組織と行動力だ。
 具体的には、各組合の運動が問われることになってきた。

校長が覚せい剤所持

 福岡県の小学校長が、覚せい剤所持で逮捕された(5月9日)。
 希望を持って小学校新一年生が入学したこの時に、こともあろうに校長が麻薬を、だ。
 小学校に覚せい剤汚染――ウラ社会のことだと思っていたが、小学校の中で日常買い物のように、覚せい剤が売買されていたことに衝撃を受けた。
 先生は児童に、この事件をなんと説明するのか? 何を児童に教育するのか?
 先生個人の問題ではなく、教育界全体の問題として、何が問題なのかの解明を、望む。
 先ずは、信頼の回復からだ。
5月15日号 おわり


粒々辛苦 2014/03/06
惜別
  私鉄関東地連元委員長・井田喜三さんの御霊前に、謹んでお悔やみ申し上げます。
  またひとり、巨船を動かす舵取り、調整役、人情味ある豊かな人柄、そしてあのなんとも言えないホットする笑い声は、もう  聴かれない。
  苦労人であり、誰彼無しの気遣いの人だった。
  ご苦労様でした。
  ご指導、有り難うございました。                                                   
合掌

注:2014年2月27日 逝去/行年88歳

政治
  最近の国会テレビは面白くないよ、とよく聞く。
  そう言えば、雨・風も無く、波ひとつ立たない「べた凪(なぎ)」国会。与党は数に傲(おご)り、言いたい放題。野党は静まり返り、声も姿も見えない。
  国民は、将来不安と重税に嘆き苦しむ。
  徐々に、物言わぬ国民になってきている。
  今こそ、声を上げる時。

  今の要職にある政治家の発する言葉は、羽毛のごとく軽く、失言も多い。
  公・私の区別もつかず、誰も責任をとらず、又とろうともしない。
  政治に、与野党間の緊張感がない証(あかし)であろう。
  「野党が、野党としての役割を果たせ」と、声を大にして言いたい。
  権力に抵抗してこそ、野党ではないか。存在感を示せ。

  政治家の任務は、自らの信条、政策、政治目的の実現にある。
  よって、政治家の発言で現実が動くことを期待し、求めている。
  結果として、その発言は重く、責任が伴うのだ。
  現実には、「言ったが勝ち」「言いっ放し」の無責任政治が横行している。
  そのお返しは総選挙だが、当分なさそうだ。

  政治を正すのは、国民の力を高める以外にない。
  政治家を評価・判断する基準は、日常の政治家の発言と行動だが、政治家を見る世間の目は、今も昔もあまり芳しいものではない。
  政治の評価は「結果次第」だが、個人の利害と絡むので、個人の判断基準を磨き上げる以外にない。
  この努力は、怠ってはならない。頑張るしかない。

  安倍首相、数を頼みに、集団的自衛権憲法解釈変更、憲法改正へ、と調子に乗りすぎだ。
  病気になる前の、前兆ではないかと頭に過(よ)ぎる。
  金言を思い出す。
  「権力は腐敗する。絶対的な権力は絶対的に腐敗する」(英国の歴史家・アクトン卿)

  政治家の言葉よりも、冬季メダルの数よりも、若者が残した言葉に夢があり、心を揺さ振られ、心に残る。なんと清々しいことよ。

後期高齢者
  久しぶりの上京。東京は秒単位、わが村は時間単位――。その落差を思い知らされた。
  ついでに思ったことは、今まで家族も会社も組合も、そして社会も、
  自分が中心に廻っていると思っていたが、人のお世話になる身になっていた。
  気が付けば、喜寿。第四世代になっていた。
 
  色気、気分、体力、金力――すでに遠くなり、孤独に耐えることを楽しむ道を模索中。
  キムチ漬研究会発足、第一回目終わる。
  味その他、不明。


粒々辛苦 2013/07/31

完敗。社民党、存亡の危機下の戦い

 地の利、人の和、時の運、そして情報・・・・。
 ★すべて駄目だった。
  よって総括なし。
  敗軍の将 語らず。

社民党首辞任

 ご苦労様でした。
 ★遅い。時期を逸した。

党はどうするか

 人材と財政だ。
 ★党を存続させるためには党員は若い人。議員でない人。
  3年後には議員にする、以外にない。

自民党 安倍政権

 支持率は下がるだけ。
 ★三本の毒矢が、国民に効いてくる。

渕上貞雄は足腰たたず、落ち込むだけ

 元気になるようリハビリ中です。




2013年6月12日

【憲法】

96条改正は裏口入学だ。保守本流の思想性の劣化だ。

 国を思う気概はどこへ行った。正々堂々、正面から――が本筋ではないか。
 姑息な手段だ。

96条は世界の常識だ。

 各国の、憲法改正決議手続きは、厳格な手続きを決めている国が多い。
 3分の2の決議か、改正手続きは国民投票を含み、アメリカ合衆国、カナダ、オーストリア、オランダ、アイルランド、ギリシャ(5分の3)、デンマークなどである。

橋下徹大阪市長発言 1

 慰安婦によって安倍首相の発言のトーンが下がったとはいうものの、油断はならない。
 ポーズは参院選までだ。憲法改正阻止は、参院選で答えを出そう。護憲派のさらなる奮闘を。

橋下徹大阪市長発言 2

 ことの本質は知っていながら、あえて国民に挑戦を仕掛けてきたのではないかと思えてならない。
 何らかの世論操作的な臭(にお)いがするが・・・。
 そこには若者の世相、風潮があるのではないか。だが、国民の良識はそれを許さない。
 橋下発言に対し、抗議の声は国内外を問わず、人権意識の高揚に合わせ、反戦、平和の声高く、燎原の火のごとく、広まっていることでも明かである。

最近の世相からみて、どうも昔に逆戻りしているように思える。

 右の全体主義、左の全体主義に別れを告げて、21世紀には新しい時代が訪れるであろうと期待をしていたが、相変わらずの足踏み状態だ。
 近道、早道がないことは分かっているが、変えるのは選挙だ。
 参院選挙はチャンスだ。全力をあげよう。

イギリス政治家チャーチルは

「歴史から教訓を学ばぬ者は、過ちを繰り返して滅びる」
 といっている。
 歴史といえば、「ニュルンベルグ裁判」でゲーリング空軍総司令官は
「もちろん、普通の人間は戦争を望まない。―中略― 国民を戦争に参加させるのは、つねに簡単なことだ。―中略― とても単純だ。国民には攻撃されつつあると言い、平和主義者を愛国心に欠けていると非難し、国を危険にさらしていると主張する以外には、何もする必要がない。この方法はどんな国でも有効だ」

 北朝鮮の核・ミサイル、韓国の竹島、中国の尖閣諸島等の報道、TVでの発言は別にしても、なんと似ていることか。 いつか来た道を繰り返さないためにも、しっかりした歴史認識と眼力をつけておこう。

カラスの啼かない日はあっても、アベノミクス(3本の矢)報道のない日はない。

 円安、株の乱高下はあっても、庶民の暮らしが良くなったという生活実感はない。
 やはり、雇用(失業率)、賃金という最も重要な側面が抜けている。一番大事な課題だ。

参院選の課題は、軍事大国より経済大国、生活大国だ。

 憲法改悪より平和大国を目指そう。
 基本的人権の制約、立憲主義の否定を許さず、
 勝利に向けてがんばろう。



2013年3月11日 

3.11東北(東日本大震災から2年)忘れるな


風化させず今後も忘れないために2011(H23).3.11. 14:46:18’

・現地に行く。震災の現場の風景を心に刻み込むこと。

・復興のために自分に何ができるのか。自分にできることを実行する。

・多くの小中学生が助かった「釜石の奇跡」。

釜石に行ってその教育と実践現地で学び、体験してみよう。

・私鉄東北地連、各単組との交流を行い、今を知ろう。

・あまりにも世の中の関心が薄れていく早さに驚きながら忘れない努力を。

まだまだ続くか隠蔽体質

・停電事故、電源喪失。原因は小動物(ネズミ)とのことだが

事故発生から事故報告、発表の遅れ。安全無視の残滓か

・政治も国民も揺れている―「原発ゼロ」民主党から「原発見直し」自民党へ

 原発「反対」から「再開」へ 51%の世論調査あり。

福島原発事故、原発の安全性は何にも確認されていないのに。

政権が変わって4ヶ月

 ・円安、株高と流れが変わったような雰囲気だが、何となく不安。

・私鉄春闘の回答を見る限り、生活不安は解消されないままのようだ。

・増税と2%物価上昇。

80年代の狂乱物価の時、バブルの時でさえ1.7%だというのに。

今こそじっくりと生活に寄り添う生き方を考えよう。

憲法96条

憲法第96条は国会による発議と国民投票による承認の2段階の要件を「憲法改正手続き」として規定している。

・国会の発議

→誰かという点について学説に対立がある。

・国民の承認

→憲法は「特別の国民投票」による場合と

「国会の定める選挙の際、行われる投票」による場合と2つの規定がある。

いずれの方法によるかは国会の意思決定にゆだねられ、決まっていない。

→国民の承認を得る場合の「過半数」については

・有権者総数の過半数

・投票総数の過半数

・有効投票数の過半数

の3説があり、国民投票の手続きについては現在まだ制定されていない。

・国会の審議および議決

→現在、衆参両院において憲法審査会が設置され、審議が行われている。

議決はそれぞれ総議員の3分の2の賛成が必要である。

総議員とは各議院の定数とするか、定数から欠員を差し引いた現在員とするか

説は分かれている。

以上のように改「正」にあたり、解決しなければならない課題は多い。

それよりなぜ改「正」するのかが問題だ。

【資料】 ()ぎょうせい『憲法』より
 


2013年2月14日

安倍晋三首相 今は「ニコポン」姿勢で、経済政策を先行

 参院選挙までの期限付き 年金生活者泣かせのインフレ政策

 困ったもんだ 次は憲法改正か?

 憲法改正(悪)の前にやってくるものは
 集団自衛権行使、解釈改憲等で地ならしをしながら
 まずは憲法第96条の改「悪」を行ってからであろう
 情勢によっては第9条改「悪」まで一気呵成に来るか
 油断は禁物!
 そうさせてはならない。 用心! 用心!!

     ※日本国憲法 第96条
     この憲法の改正は、各議院の総議員の三分の二以上の賛成で、国会が、これを発議し、
     国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には、特別の国民投票又は
     国会の定める選挙の際行はれる投票において、その過半数の賛成を必要とする。
     憲法改正について前項の承認を経たときは、天皇は、国民の名で、この憲法と一体を
     成すものとして、直ちにこれを公布する。



 憲法改正・軍事大国化へ
 口実を与える材料は事欠かない
 北朝鮮の小型核実験、中国の尖閣諸島、米国の憲法改正働きかけ
 日米同盟強化、国会内での改憲支持議員の増大
 今こそ改憲より憲法の基本原理である
 国民主権、基本的人権の尊重、平和主義の
 3つの基本原理をより安定的に発展させることにこそ
 全力を挙げるべきである。


 私鉄の悲願でもあった交通基本法(案)
 成立寸前で、またも廃案になった交通基本法(案)
 政権も変わったことだから、
 もう一度原則に戻って法制化を求めてみてはどうか
 「すべての人々が健康で文化的な最低限度の生活を営むために必要な移動権を保障すべき」
 この原則を明確に打ち出して、成立を求めていくことだ
 先の法案ではこの部分が修正されている。
 自動車社会の時代から、人が中心の時代へ
 時代が変わってきていることを主張すべきだと思う
 自民党の旧態依然とした公共事業優先政策が叫ばれているときだけに、
 大事なことではないかと思う。


 安倍首相の甘い口車に乗って泣くよりも
 労働者の統一と団結の力によって
 春闘が成功するよう
 私鉄総連、
 頑張ってください!



2013
125


新春 幸多き年でありますように

  


 今年は巳年、蛇のように地を這う努力で頑張りましょう。

と書いてふと思った。もうそんなに頑張らなくてもよいのではないか。自分の身の程を知り、周りの人にお世話になりながら、ボチボチ歩んでいこうと思います。みなさん、よろしくお願いします。
 

総選挙終わって

健全な野党がなくなった。これからの政治は、はじめは頭を低く、腰を曲げ、憲法改悪を懐にしまい込んで、手もみしながら笑顔でやってくる。
 注意して用心のこと。

教育基本法を変えた人

今度は憲法だと頑張るであろう。改正(改悪)へ利用する宣伝材料は事欠かない。
  外に尖閣諸島、北朝鮮核実験、アルジェリアテロ人質事件。
  内に不況とニッポンのナショナリズムの掛け声あり。

国会はじまる

二度と同じ失敗はできないと用心しながら、
  つい4年前までのことなど忘れたかのように。
  すべての悪は前政権にある、とばかりに勇ましく、
  調子のよい声ばかり聞こえてくる。

今国会は想像力を高めよう

国民生活はどうなるのか。
 まず消費税の大増税、その行き先はどうなるのか。
 税制改正、減税と消費税の関係をよく見てゆこう。
 税は公平、中立、簡素でなくてはならないのが原則だが、税制はわかりにくい。
 そこであきらめたら相手の“思うつぼ”だ。
 あきらめずに知ることだ。

軍隊の発言を聞いてすぐに思ったのが、徴兵制度

若者の失業――。
 卒業はしたが、職がないことを思えば不安だ。

  そして思想、信条、表現の自由への規制。
  いつか来た道へ、そうならないように。

哀しい知らせ

米国人女性ベアテ・シロタ・ゴートンさん
 昨年12月30日、膵臓がんのためニューヨークの自宅で亡くなった。89歳だった
 日本国憲法の起草作業に携わり、男女平等などの条項を書き上げた。
 
晩年、何度か来日し、故 市川房枝さん、土井たか子さんら女性リーダーたちとの交流もあった。
 
戦争放棄をうたった第九条を「戦争が生んだ真珠」と形容し、
 
それを磨いて女性がしっかり発言することが平和の推進につながると
  訴え続けていた。
 
忘れはならない人だ。

  本年もよろしくおねがいします。
  お体に気をつけて、お元気で。


2012年6月28日
 
政治不信増大 支持政党なし増える


 6月26日 民・自・公三党談合による消費増税案衆院通過。
さてさて参議院ではどうなるか。行先不明の列車は出発した。

 小選挙区制導入、政権交代、二大政党を目指したが、その理想は失墜した。民・自・公は消費増税で密室談合を行い、党利党略で増税法案を決めた。
政党は政策で争うのが政治だ。政権交代はなんら国民の期待に応えることなく、終焉の様相を呈している。
政党が政策によって争うマニュフェスト政治は、まるで絵に描いた餅であった。参院の与野党逆転は議会制民主主義の発展とはならず,理念なき政策談合に終わった。国民と約束したことも忘れ、マニフェストは頓挫してしまった。その結果、国民の信を失った。

 また二大政党は、原発再稼働、民・自・公による消費税大増税が示すとおり、国民生活にとって好ましいものでないことも徐々に明らかになってきた。
 新55年体制とならず、元の55年体制を懐かしむ声さえ出ている。民主党の分裂問題も秒読みの段階となっている。二大政党より、多党化時代、連立政権が本格化するのではないかと思われる。
 政治不信増大には、野党にも責任がある。その一端は野党第一党である自民党にあるのではないか。野党になって足腰を鍛え直しているかと思いきや、左(さ)にあらず。参院で与野党逆転によって野党に徹することなく、政策で争わず、あるのは政権だけではないか。

― げんぱつ ―
原発再稼働 反対だ。
世論は脱原発の方向だ。
私たちもいま一度、福島原発の現実を直視しよう。
特に内部被曝について知らないことが多すぎる。
知ることから始めよう。3.11忘れるな。

― PRU ―
私鉄総連・総合政策局主催「交通政策フォーラム2012」に参加した。
各地連・単組は頑張っていると思いながらも、時代なのか、環境の変化か。
スマートになったというか何となく覇気が今ひとつだと感じだ。
私の危惧であればよいが。御奮闘を。








今年こそ、復旧・復興の年に

 2012年(平成24年)、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
 本年もよろしくご指導、ご批判下さい。

 3.11以降は我が国社会の礎石が大きく揺れ動き、何もかも崩壊した年だった。今年は本格的な復旧・復興の年にしなければならない。
 今もって、行方不明の方がおられること、原発震災で故郷を離れ不自由な避難生活を強いられている人、被曝で苦しんでいる人々。働くに職なく、雇用の見通しもなく苦しんでいる人――、これらの多くの被災地の人たちに想いをはせ、復興元年、共生社会をつくってゆかなければならない。
 
 2011年3月11日の大震災はもとより、東京電力福島第一原発の事故は衝撃であり、骨身に堪(こた)えた。大震災後の福島訪問は改めて現場が第一と実感すると同時に、今までの己の生き方でよいのかと自分に問うた。
 3月11日の前と後では、明らかに従来のやり方ではダメだ、運動も同様に違った方法を追求しなければ共感は得られない、支持もない。その点で社会民主党の政策課題は理解されていると思うが、その実現性において、説得力が不足していると感じる。
 己の行き方でよいのかも問われた。責任と実行力、実現力が課題だ。そのためにいかにして多数派になるか、その努力を今までの何倍もやらなくてはならない。
 やはり明確に違う社会を作るためのイメージが大切であり、それをわかりやすく提示する必要がある。
 コツコツと真面目に働いたら、希望と夢が実現できる社会を作ることに頑張りたい。
 

 =通常国会始まる=
 昔の自民党政治が透けて見える。政権交代は何だったのか。問われる国会。
 国民は強欲な強権的な1%の人のための新自由主義から、99%の国民生活が第一と、人に優しい政治を求めて政権交代をしたのだ。
 野田内閣にとっては邪魔な「国民生活第一」かもしれないが、「掃き溜めに鶴」のたとえあり。
 1%の政治より、99%が苦しまない政治を国民は望んでいる。

2012年1月10日



 被災地 私鉄東北の仲間は元気に頑張っている


  晩秋・冬支度――青森では日中でもストーブを焚く季節となりました。
  10月30~31日、東北地連高退協第30回定期総会が宮城県松島で開催。井田隆重会長とともに出席する。
 3・11東日本大震災「津波」と「原発」。津波は毎日の生活の営みを根こそぎなくし、田畑を荒地にしてしまった。
  人間は自然から与えられた条件下の中で学び、智恵と経験を積み重ねて生きる以外にない。松島・瑞巌寺に行き、改めて先人の智恵と先見性を思い知らされた。
 
  東京電力福島第一原発の炉心溶融事故による水素爆発から、大量の放射性物質が大気圏に放出され、高レベル放射能に汚染され、いつ収束の方向へ向かうのか、いまだ不透明であり、住民の不信と不安は募るばかりである。このような状況のなかで出席者は大震災にめげることなく、全国高退協の仲間の友情とカンパに勇気づけられ「連帯を基調」とする運動方針を確認した。
  総会の最後で私鉄産別労働運動、産別闘争の中で闘いをともにしてきた仲間への連帯と、私鉄産別労働運動で培ったあの日、あの時の活動を改めて思い起こした。
  「一人でも泣いてる者がないように」と全国の高退協仲間と現役の組合とが連携し、地域の再生、日常生活の再建、復興に向けてそれぞれが一歩力強く踏み出した。 また3・11震災救援・復興支援に感謝する決議を行った。

  ~総会参加の余白~
  参加者全員が元気で、酒量は現役時代を遥かに凌ぐ勢いがあり、声大きく談論風発。

  話す中、現代はあまりにも数字が優先する世の中になっていると感じた。説得、判断する材料が数字に偏りすぎている。数字は割り切ることはできても、人間の暖かみに欠ける。人生のロマンや夢の談論がなくなり無味乾燥、おもしろくない世の中になりつつある。
仙石線と仙山線を乗り違え、笑いのタネとなる。
  この仙石線は一部運休区内にあり、バス代行中。仙石線はもとは民鉄(宮城電気鉄道)で1925年開業。現在は仙台近郊の通勤、通学路線となっている。
  AERAによれば、3・11で運行中の列車が津波の直撃を受けた。乗客と乗務員によるとっさの判断が乗客の生死の明暗を分けた。
  乗務員 「津波警報が出ました。車内を出て近隣の避難所に移動しましょう」
  地元の乗客 「今いるところが比較的高台」と乗務員にアドバイス。
  乗務員 「動かない方がよいようです。このまま車内にいてください」と案内。
  マニュアル通りならば、外へ避難誘導するところを、現場の判断で中止したという。結果的にこの判断が多くの人命を救った。
 
  参加者はみんな明るく元気だった。これが何よりの救いだった。
  皆と交わした盃は、一酔千日の酒となった。
 2011年11月4日



被災地・石巻市を訪ねて

 8月は地連大会のシーズン。今年は四国・関東・東北の3地連に出席した。
 共通点は地方中小私鉄・バス・ハイタクの利用者減に歯止めがかからず、厳しい経営環境にあること。さらに深刻な事態は、企業の身売り、経営者の交代である。その結果、人員整理、賃金・労働条件の引き下げ、労使慣行無視、組合否定の横行である。「俺が法律だ、言うことを聞かなければクビ」の論理で経営する。

 公共交通の持つ社会的使命、安全運行、地域発展や利用者のため――といった経営理念などなく、ただ利益追求のみの経営である。
 このような経営姿勢に対して、総地連の指導の下に、経営民主化を求め、地方中小私鉄、バス路線を守っているのが、地方中小私鉄組合の姿だった。
 いまこそ私鉄産別の「力」が、「組織」が、問われているのではないか。
産別の統一した闘いが、強く求められているのではないか。
                ****
 東日本大震災で、果たして東北地連大会の開催が可能なのか。開催して何組合が出席できるのかと思案していたが、その心配は杞憂に終わった。
 大会には全組合が出席し、盛会裡に終わった。会場での青年女性の物販カンパ活動、若者は元気だった。何より教宣展には東北地連のネバリと団結の強さを見ることができた。
 大震災の逆境に負けず、私鉄の仲間に対するカンパ、支援にこたえ春闘を闘い、差別運動強化、交通政策実現を組合員に宣伝している活動は、私鉄労働者の根性を改めて知らされた。なにより「今こそ、正念場」のスローガンが物語っている。
大会が終わって、髙城武顧問、小池書記長の案内で東日本大震災による死者数、家屋倒壊が一番多いと言われる石巻市を歩く。石巻市の高台にある日和山公園から市街地が一望できる。ようやく生活インフラ、道路の補修が始まったが、少し奥まったところは手がついていないという状況であった。高台に立ち、目に映るのは3月11日のままだった。ようやく復旧に動き出したのだと感じた。

 政治は現場から見ることだ。中央は混乱、地方は対応の遅れ、マスコミ報道は全体を見ず、復旧の遅れとなっている。人間の復興は先のまた先のように思える。
 石巻で、津波は想像を絶することを改めて認識する。復旧、復興に対して自治体の数だけ違いがある。
 石巻市も懸命に努力されていることだと思うが、6月に調査しに行った福島県南相馬市と比較をすると余りにも落差があった。
南相馬市ではある程度復旧も進み、復興の青写真の話を聞いたからかもしれない。今なお放射能汚染で苦しめられているが・・・。
 本格的な復旧を早急に実施することだ。特に生活インフラ・道路・鉄道の復旧が遅れている。それが進めば、復興も早くなると思う。
 福島県南相馬市は、東京電力福島第一原発事故で、立ち入りが原則禁止、20キロ圏内警戒区域に設定されている。
 桜井勝延南相馬市長のもと、少数与党議員として福島交通出身・西銑治議員が活躍している。桜井市政は市の復興計画基本方針に「脱原発」を掲げ、電源三法交付金の辞退も決めている。

 2011年9月9日

編注:電源三法交付金

 いわゆる電源三法とは、1974年6月3日に成立した次の3つの法律をさす。

  • 電源開発促進税法
  • 電源開発促進対策特別会計法
  • 発電用施設周辺地域整備法

 電力会社は販売電力量に応じ、1,000キロワットアワーにつき425円を、電源開発促進税として国に納付している(電源開発促進税 法)。このうち、 190円が電源立地勘定で、235円が電源多様化勘定(2003年10月法改正により「電源利用勘定」に名称変更)となる。
 2003年予算で、この税 の総額は4855億円になった。(電源開発促進税率は、今後段階的に引き下げられる予定。)
 もちろん最終的にこの税金の負担は、消費者が電力料金に上乗せされて支払っている。
 納められた税金は、特別会計に組み込まれ、発電所など関連施設の立地及び周辺市町村に対し交付金などの財源にあてられる(電源開発促進対策特別会計法)。

 そもそも「電源三法交付金」とは・・・・迷惑料
 交付金制度の制定は1974年。そのころ通産省(当時)資源エネルギー庁の委託で作られた立地促進のパンフレットには、次のように書かれていた。
 「原子力発電所のできる地元の人たちにとっては、他の工場立地などと比べると、地元に対する雇用効果が少ない等あまり直接的にメリットをもたらすもので はありません。そこで電源立地によって得られた国民経済的利益を地元に還元しなければなりません。この趣旨でいわゆる電源三法が作られました(日本立地セ ンター「原子力みんなの質問箱?)。」
 つまり本来三法交付金は、原発が地域開発効果を持たないことに対する補償措置以外のなにものでもない(清水 修二福島大教授「原発を誘致する側の論理」1988)。 

 使い道は限定なしに
 この交付金の仕組みは2003年10月1日に法改正された。これまでこの制度は、交付金ごとによって「公共施設の整備」や「電気料金 の実質的割引」、「産業の導入・振興」などと用途が限定されていたが、改正により各交付金を「電源立地地域対策交付金」の一つにまとめることで、現行 交付金制度の対象事業が全て実施できるようになった。
 また、新制度では、他の交付金や別の財源で整備した施設の維持運営費にも活用できるようになり、さらに、改正の大きな特長としては、新たな対象事業として、「地域活性化事業」を設け、さまざまなソフト事業にも支援できるようにした。




業界体質?「隠す」「白を切る」「嘘をいう」

 福島は元に戻るのだろうか。答えはあるのだろうか。
あるとすれば広島、長崎そして数々の原発事故からみて、放射性物質を身体内に取り込んだ場合、安全性などない、といえるのではないか。
 東京電力福島第一原発事故による放射能の放出は、今も止まっていない。
 福島はどうなるのか。避難した人々は住み慣れた地に戻れるのか。子どもたちは? 近隣県はどうなるのか――放射能汚染に対するその不安は消えていない。
 その矢先、夏場の電力不足を、「安全」という言葉を「原発がなければ電力が不足する」という言葉に変えて、九州電力玄海原発2、3号機の再稼働を求めた海江田経産大臣。事故対策の十分な説明もなく、再稼働とは疑問に思うのは当然だと思う。
7月5日、玄海町・岸本英雄町長は、九州電力との協議で「私自身も確認した」「一定の理解が得られた」と再稼働の同意を九電に伝達する。
 古川佐賀県知事も「安全性はクリアされたと理解を示す。あとは、県議会の意向と議論。菅首相の意向」と。
 何をどのように確認したのか。安全がどのようにクリアされたのか何人(なんびと)にも知らされず、近隣、自治体首長には何も相談なく、早期再稼働の容認に不満と戸惑いがあるだけだ。
 先にポストが決まっていた細野大臣。原発事故担当相とは「何を」「どんな課題を」担当するのか。いま国民が一番不安に思っていることは事故のことなのに・・・・。
 7月5日午前、松本龍・復興対策担当相辞任。
 7月6日、全原発、新たな耐性検査(ストレステスト)方針の実施を菅首相が表明。
 7月6日夜、「玄海原発再開容認」やらせメールについて真部九電社長会見。指示していたことが明らかになった。
 東電福島原発事故以降、記者会見等で発表される事柄について「本当か」と疑い、何となく信用できないなぁと思っていた矢先に、このやらせメール。
 業界の体質か、まず「隠す」、そんなことはないと「しらを切る」、「うそ」を言う。
 ばれたら一列に並んで頭を下げる。そして責任はまず現場に。それで一件落着。この体質を改めない限り、信頼の回復はない。
 九電やらせメール事件は組織的に行われたかどうか、詳細が今後明らかになってくるであろう。脱原発への絶好のチャンスなのに、民主党の内部がこうゴタゴタしていては、民主党はもとより政治に対する不信は高まるだけだ。
 7月7日、玄海町・岸本英雄町長、九州電力玄海原発2、3号機の運転再開問題で、九電に再稼働同意を「やらせメール」問題発覚で「私の判断がムダだった」と同意を撤回。
 これを機に脱原発から自然エネルギーへ。

2011年7月9日


被災の地 福島を訪ねて

 私はいままでに何度か福島交通を訪れている。
 このような悲痛な福島訪問は初めてであり、最後にしたい。

 訪問のきっかけは6月2日、私鉄高退協幹事会。吾妻紀夫東北地連福島交通退職者の会会長の発言だった。「福島には誰も来ない、通り過ぎていくだけ」。

 6月14日、私鉄総連本部と元委員長との懇談会が宇都宮で開催されたので、これを機会に、福島に行くことにした。
 福島では紺野福島交通労組委員長、吾妻会長、須田事務局長、そして沖野さんが迎えてくれた。

 須田局長の運転で南相馬市へ。移動中、吾妻会長、沖野さんから現時点での被害状況について説明を受ける。道中、風景は移れど、人家はあっても人はいない。日常生活のにおいすら感じられない。太陽が静かに若葉に照りつけ、光っていた。何とも言えない光景だ。阻喪とした気分になり、沈黙が続く。

 「ここから20km圏内、警戒区域、立ち入り禁止」との説明を受ける。TVや新聞報道による地図や図表では理解できるが、道路を走っていてはその境界線など分からない。

 南相馬市役所で西銑治市会議員(私鉄自治体議員・福島交通)が大震災・原発事故にも負けず、いつもの元気な笑顔で出迎えてくれた。(西市議の家屋は津波によって流失し、ご家族が犠牲となられた。)

 西市議の説明によると、南相馬市の調査では避難区域(一部計画避難準備区域)であっても、放射能数値が平常時と同じで影響がない地域もあるとのこと。福島県は今後、放射能定点観測地点を拡大するとのこと。放射性物質の拡散は風向き、地形などで大きく変わり、距離の遠近だけでは判断できない。

 吾妻会長の話によると、南相馬市役所内で聞こえた話として、「市町村合併は間違いだった」と大きな声で話していたとのこと。(2006年の市町村合併により、1市2町が「南相馬市」となった。今回の放射性物質の被害はうちの1市1町の数値が高いことによる、発言と思われる。)

 要は現地の調査が必須だ。放射能の見えない恐怖。「命」に関わる大事な問題なので、放射能には線引きができない。

 凸凹になった道を走り、海岸の防波堤に立つ。山の麓まで何もない。人の姿、実りも泥土に埋まり、古里も消えて、ない。
 「目に焼き付けよ」とばかりに剥き出しになった地肌と石ころの荒野。がれきの山と船は山麓まで運ばれ、重機、自動車、トラクターなどは押しつぶされて流され、無残な景色があちこちに点在していた。

 40数名が避難し、その内3名だけが球技用のネットで助かった高台。そのうしろは堤だった。こんなところまで津波が、と思うほどの距離だった。冥福を祈る。

 西市議の家は跡形もなく、ここが家だったと指さしたとき、西市議の顔が一瞬ほほえんだように見えた。指の先には青い竹の芽があった。「竹が生きていた」と。この竹は鹿児島出身の母親が、鹿児島から持ってきたのだという。(注:おそらく火縄銃の盾に使う竹ではないか。私鉄鹿児島交通調べによると中国原産のキン竹ではないかとのこと。)ひとときの安らぎだった。

 福島原発の収束、被災地の復旧、復興と共に竹の成長を願う。

 3・11東日本大震災の以前・以降では、従来の価値観は変化してきていると思った。人々の生活の価値観の変化と共に、我が国の社会経済、政治、労働においても、変化をもたらす機会、動機となってゆくだろう。東日本大震災の記録は、自然災害と人災として、世界の歴史に残るであろう。

 吾妻会長の「福島に来福を」という想いは、大震災、原発事故を深く心に刻んでほしい。いま私たちがやれることは、後世に再び同じ過ちをおかさないように、犠牲や被害を出さないように、後世の仲間に伝えたい。これが被災を受けた福島はじめ東北の人々の気持ちではないだろうか。

 沖野さん、吾妻会長、須田さん、紺野委員長、大変お世話になりました。

今後、復旧・復興に向けて、一人ひとりが ”やれることをやってゆこう”

2011年6月20日



地震・津波、福島原発、風評、政治の4被害
 原子力安全保安院と東京電力が言ってきた「原発は安全、そして安心だ」――これは一体、何だったのか。いまだ核燃料の冷却ができず、その見通しも不透明、まったく目処(めど)がたっていない。国民の不安は増すばかりである。とにかく福島原発の一日も早い収束を願ってやまない。

 私たちは「原発は一度事故が発生すれば大変になる」と反原発の運動を行ってきたが、3.11東日本大震災で現実のものとなってしまった。
 3ヶ月近くたったいま、福島原発周辺の住民は住み慣れた土地を追われ、職を失い、放射性物質による空気と水と土壌汚染に見舞われている。加えて風評被害。改めて放射性物質の持つ危険性、そして、放射性廃棄物の毒性と制御がいかに難しいことかを国民は学んだと思う。

 福島原発事故、その後の浜岡原発の全面停止によって、世論は脱原発の方向へ動いている。これからは原発推進であった政・官・業・学者・マスコミと脱原発との闘いになるのではないかと思われる。「開き直って原発を続ける派」と「原発依存を見直す派」との闘いだ。
 先のサミットでも明らかなように、世論は脱原発・自然エネルギーの方向へ進んでいる。対立はあっても、再生可能な自然エネルギーの方向へ。脱原発の地球温暖化をも考慮の上でのことは、言うまでもない。

 今回の震災は「地震・津波、福島原発、加えて風評被害」と言われていたが、今はこれに「政治被害」を加えなくてはならない。国難と言えるこの時期、人間復興、地域の復興のために党派を超えて一丸となるべき時に、己の党のために国会に空白を作るとは何事だ。茶番劇である。内閣不信任も、終わってみれば民主の内部がまとまっただけだ。国民は「政治不信」というより「政治無視」になっている。

 政治家の言葉は重い。首相たる者、辞任を口にした以上すでに死に体だ。一刻も早く辞任すべきだ。第5の被害を食い止めるためにも、いったん口に出した以上は連綿とすべきではない。
 なにやら怪しい雲行き、「大連立」。ある人が言い出したときに潰したことを、まさかお忘れではあるまい。東日本大震災直後の政治の動きを思い出される。同じ道は二度と踏むまい。

2011年6月6日

放射能汚染を一刻も早く止めろ

 春は 入学、入社、甲子園。花咲く便りからやってきましたが
 今年の春は、日本列島崩壊から日本列島再起の春へとなりました。

 東北地連 安否不明者の一日一秒でも早い再会を祈る。

 原発は建設、運転、廃炉、常に膨大な費用と時間がかかる。
 一旦事故が発生すれば、どれほどの被害になるかわからないと言われている。
 福島第一原子力発電所の事故原因の検証は今後に委ねるにしても、
 当面、国民を不安に落とし入れる放射能汚染等。
 「これからどうなるのか」という不安に早急に政府、東電は対策と方針を示すべきだ。

 放射性物質の外部への漏洩を一刻も早く止めることだ。

2011年4月6日


小池 さん バイクで走る

 東北地連・小池泰博書記長、バイクの音、風切る音、息急き切った声――。
 通信回路が繋がった、生きていた証。第一声だった。嬉しかった。

 「支援物資 東北地連に向う」。総連ニュースにホッとする。総連の取り組みに感謝。

 地震発生から20日余り。日に日に明らかになってきた被災の大きさ。寒い中、被災地での復旧、復興作業にあたられている方々に心より敬意を表すとともに、被害に遭われた多くの方々に心より哀悼の意を表します。

 科学も技術も進歩して生活は便利になったが 、自然の猛威の前には、人間の弱さは今も昔も変わらない。親、子、愛した人を亡くした人の悲しみも変わらない。

 各地で復旧していくニュースは、人の心の重みを和らげてくれる。また卒業式での巣立ち行く若者の言葉は、希望から絶望のどん底の逆境にある。しかし子ども達の悲しみの涙声の中にも、どん底から立ち上がり、這い上がろうとする力強い意志と希望を持っていることを知った。

 天災か人災か。東京電力・福島第一原子力発電所の爆発事故、放射能漏れ。放射能を封じ込める作業が続いているが、どうもその作業は進んでいないように思う。「どうなっているのか」と国民の不安は募るばかりだ。私には 放射能汚染が徐々に拡大の方向へ向かっていると思えてならない。

 知りたいことは、今の作業で事故は収束するのかどうか。そしてどう逃げればいいのか。逃げる所はあるのか、逃げた先は安全か。どうすれば安心出来るかだ。安全、安心に生活をするために、国民は確実な情報を知りたいのだ。
2011年3月30日



甚大な被害に遭われた皆様に謹んでお見舞い申し上げます

  東北地方太平洋沖地震による甚大な被害に遭われた皆様に、謹んでお見舞い申し上げます。
  日本列島は改めて地震列島であり、 地震はどこで起きても不思議でない。 自然の猛威に打ちのめされましたが、 希望を持つて、 辛いでしょうが、 明日を信じて希望を失わないで。
 希望があればなんとかなる。 私鉄の仲間がいる。 多くの仲間が応援しています。
2011年3月17日
渕上 貞雄