●私鉄高退協便り
 
憲法法改正を許さず 反対運動に参加していく


私鉄高齢者・退職者の会全国協議会
会長 小松 清人
 
 輝かしい新年を迎え、ご家族のみなさまとともにお喜び申し上げます。
 私どもも健康第一に平和で安定した生活が営める社会となるよう、私鉄総連とともに運動を進めていきます。
 昨年十月の衆議院選挙では、残念ながら野党の足並みが揃わず、与党が三分の二以上の議席確保を許してしまいました。

 その結果、自民党は憲法改正に向けて着々と準備を進め,国会での野党質問時間を削減するなど、数の暴挙に拍車をかけています。戦後七十年目を迎える今日まで憲法は改正されず、平和を維持してきました。私どものなかには.戦争に参加した方は年々少なくなりますが、戦争により家族を失った方や悲惨な戦争体験をした人の数は計り知れません。

 平和の尊さは誰より強く二慶と戦争は起こさないと運動を展開してきました。これからも平和の運助が一番大切だと痛切に感じています。

 戦争による解決は国民の犠牲を払うものであり、決してしてはならない行為であります。平和憲法改正については、国民投票となる公算が大であります。私鉄総連とともに憲法改正は許さないという立場で反対運動に参加していきます。
 
また、来年夏の参議院選挙には私鉄総連組織内候補「もりやたかし」さんを積極的に応援することを決めました。私鉄の交通政策はもちろんですが、平和問題、医療、介護、子育て、震災復興、脱原発など、政治で解決しなくてはならない諸問題を果敢に取り組んでもらえる国会議員は必要不可欠です。

「もりやたかし」さんを二度目の挑戦でぜひ当選させ、国会に送り出すための運動を推し進めます。
 組織拡大にむけて取り組んでいますが、足踏み状態が続いています。「もりやたか」」さんを参議院に送るためにも、単組のみなさまのご協力を得て組織化と組織拡大に向けてご尽力を賜りますようお願い申し上げます。

 本年もご家族のみなさまのご多幸をご祈念申し上げ、年頭のあいさつとさせていただきます。

 
確実に運動を前に進める

日本私鉄労働組合総連合会
中央執行委員長 田野辺  耕一

年頭のごあいさつ
 新たな年を迎え、公共交通産業に従事し、職場から安全を支えている組合員のみなさま、そしてご家族のみなさまに感謝と御礼を申し上げます。

 
安心安全・平和な社会
 昨年を振り返りますと、平和が脅かされた一年でした。特に北朝鮮のミサイル発射や核実験、米国トランプ大統領の過激な発言により、国際社会において緊張感を増す状況がありました。

そして、欧米諸国においては、テロにより尊い人命が奪われる犯罪も多発しました。 私たちが望むのは、争いのない安心して暮らせる平和な社会です。そのために国際社会が果たすべき重要な役割は、貧困から子どもたちを守り、尊い命を救う活動にあります。

政治の変革
 安倍自公政権は、数の力で矢継ぎ早に重要法案を成立させてきました。審議を十分にしないということは、落とし穴があるということです。

その落とし穴に陥るのは、政治家でなく、紛れもなく国民です。昨年の東京都議選以降、期待やイメージが先行する選挙の流れが作られ、現実が見えない有権者や、政治家が存在したと思います。

しかし、政治は国民のために、国民は選挙を通して、政治家でなく政治のために、間違いのない判断が求められています。

 
第48回衆議院議員選挙
 私たちは今衆院選において、平和憲法と民主主義を守り、脱原発など自然エネルギーへの転換による安心して暮らせる社会の実現、働く者の生活と雇用を守り、交通政策を前進させる重要な選挙と位置づけて取り組みを進めてきました。

 しかし、選挙目前で民進党は、希望の党への合流を合意するも、小池代表による「排除発言」で事実上分裂し、新たに立憲民主党を急遽結党するなど、歴史的にもない複雑な状況の政局となりました。

 このようななかで、私鉄総連は第一回中央委員会において、衆議院議員選挙における緊急対応を協議し、辻元清美準組織内候補、吉川はじめ重点候補、さらには推薦候補者全員の当選に向け、全力でたたかうことを決定し選挙戦に突入しました。

緊急対応により、地方においては負担をお掛けしましたが、私鉄組合員とご家族のみなさまのお力で、結果に繋げることができました。心から御礼申し上げます。

今後も地域で取り組まれる選挙においても、これまで以上にご支援とご協力をお願い致します。

 
働き方と交通政策
 労働条件闘争のなかで、さまざまな改善がされてきましたが、交通・運輸産業の特性として、長時間労働が思うように改善されない実態と、バス運転士などの要員不足があげられます。

都市部より地方において厳しい現状があり、早急な改善が求められます。労使の力では改善が困難なことがあり、自治体などの協力が必要になります。

そのためには政治の力が重要であり、交通政策要求実現には、現場を熟知している組織内議員、そのなかでも大きな力を発揮するためには、国政議員の存在が必要になってきます。

私鉄の「もりやたかし」を職場のすみずみまで周知し、2019年夏の参議院議員選挙の投票行動まで継続した取り組みをお願い致します。

18春闘
 景気は動向指数を見るなかにおいても、継続的な上昇傾向を示しています。雇用状況も継続的に改善傾向が続いていますが、私たちの産業では依然として要員不足が深刻な状況です。

 改善に向けた取り組みとして、賃上げは重要な位置にあります。今春闘においては、月例賃金にこだわり、所得向上による個人消費の拡大を通じ、経済の自立的成長をめざすとともに、格差是正にも力点を置いた取り組みを進めます。

 
まとめ
 今年の干支は「戌」です。勤勉・努力家を意味します。私たちの運動も、知恵を出し合って、確実に前に進めてまいりたいと思います。

 結びになりますが、組合員のみなさまとご家族のみなさまの、健やかな一年をご祈念申し上げ、新年のごあいさつと致します。 



国と地域を結ぶ架け橋になる

私鉄総連交通政策局長 森屋 隆

全国の退職者の会のみなさま、そしてご家族のみなさまに年頭のごあいさつを申し上げます。

 第25回参議院議員比例代表選挙に、私鉄総連組織内候補として再度、推薦をいただき国政へ挑戦する機会をいただきましたことに感謝申し上げます。

 私は、前回の選挙戦で全国の千を超える職場をまわり、多くの組合員と退職者のみなさまから厳しい社会情勢やその地域や産業の実態について声を聴かせていただきました。まさしくそれは、私の財産です。「私鉄高退協」の思いを国政に届けたい気持ちは今も変わりません。 

咋年の10月から改めて全国の会員のみなさまのもとへ伺い、より多くの方々から生の声を聞かせていただく活動を再開いたしました。

 法律や予算・税制などを決定できる唯一の機関は国会であり、現役世代と高齢者が安心して暮らせる祉会の実現を、国会で訴え、制度を構築していくことが地域や産業の活性に繋がります。国と地域を結ぶ架け橋になる役目を託されたと強く思っています。

 そして、なによりも平和でなければ、私たちの生活と産業は成り立ちません。安倍政権は、憲法違反の安保関連法を数の力で強硬に施行しただけでなく、憲法改正の発議に必要な三分の二議席を確保したことで、憲法九条の改止を加速させようとしています。

 平和国家として歩んできた日本は、「戦争のできる国」へと舵をきり、国民の命を危険にさらそうとしています。

私たちは、戦争の悲惨さと平和の大切さを将来につなぐため、安倍政権から立憲主義を取り戻し、平和憲法を護らなければなりません。だれもが将来にわたって平和で安心して暮らせる社会を実現するために、一人ひとりが政治意識を強め、声をあげていく事が何よりも大切です。

 2019年夏の決戦に向け、「もりやたかし」はみなさまの声に耳を傾け、力の限り走り続ける覚悟です。みなさまのご支援を心からお願いし、年頭のごあいさつとします。

戻る