事務局便り
森屋隆組織内参議院議員も笑顔の参加
喜びあふれた元気な集会になった
議長に関西・南海の武輪勝彦さん、副議長に四国・とさでんの岡迫忠男さんを選んで始まり、渡辺幸一会長が挨拶（別項）。次いで田野辺耕一私鉄総連中央執行委員長が来賓挨拶（同）した。
渕上終身顧問は、「森屋隆組織内参議の誕生は産別運動の成果。交通政策と平和と民主主義拡大が新参議の役割」と激励を兼ねて挨拶（別項）、森屋隆参議が御礼と近況（同）を語った。
友誼団体からは、こくみん共済COOPの田邊新庫組織推進部担当部長、全国労働金庫協会からは、進藤真組織渉外部部長が挨拶した。
議事もスムースに進む。活動報告、会計報告を意義なく了承。活動方針（提案：志摩事務局長）、予算（同：小松本部中執）も意義なく、拍手で決定した。
スローガン（提案：西岡一四国副会長）、総会宣言（同：大竹昶関東副会長）も満場拍手で決め、最後は渡辺会長の音頭で、ガンバロウを三唱した。
17時過ぎからは、参加者全員による交流懇親会。森屋隆参議は各テーブルを回って握手と記念撮影に応じた。
席上、森屋参議第一秘書に就いた平速人さん（前私鉄本部書記）も紹介された。
私鉄高退協第38回総会の会長挨拶
私鉄高退協会長 渡辺 幸一
私鉄総連高齢者・退職者の会全国連絡協議会（私鉄高退協）の第 38回総会に、全国各地からご参集いただきました代議員・傍聴者の 皆さん、大変ご苦労様です。諸先輩の皆様を前にして大変恐縮ですが、私鉄高退協を代表して 会長を仰せつかっております渡辺からご挨拶をさせていただきます。
皆様がご周知のように、最大風速50メートル以上の台風15号が東京湾・千葉県を直撃しまして、現在も千葉県では大規模な停電・断水などが続いております。私の知人も停電などの影響を受けていますが、被災をされた方々に心よりお見舞いを申し上げます。
さて、本日の総会には、大変お忙しいところ私鉄総連本部を代表して田野辺中央執行委員長様にお越しいただいております。
そして、会議員の皆様にも大変なご尽力をいただきまして、見事当選を実現しました私たちの待望の星でもある私鉄総連組織内国会議員の森屋隆参議院議員も、この総会に駆けつけていただきました。
また、友誼団体のこくみん共済COOPからは、組織推進部の担当部長：田邊新庫様、組織推進部の私鉄労済担当の海永大貴様、全国労働金庫協会からは、組織渉外部の部長：進藤真様にもお越しいただいております。会議員を代表しまして、心より厚く御礼を申し上げます。ありがとうございます。
ご来賓の皆様からは、のちほど、それぞれのお立場からご挨拶をいただければ幸いと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
そして、私鉄高退協の終身顧問の渕上貞雄様、顧問の井田隆重様には高所大所から引き続きのご指導をよろしくお願いできれば幸いと思っております。渕上様からは、のちほどご挨拶をいただくことになっておりますので、併せてよろしくお願いいたします。
また、本日の総会の準備や運営にあたって私鉄総連本部の役職員の皆様には本当にお世話になっておりますことも心から感謝を申し上げます。
会長としてのご挨拶の冒頭に、ここにご参集の会議員の皆様はもとより、全国の私鉄高退協の会員の皆様に御礼を申し上げたいと思います。
それは、いうまでもなく７月21日に投開票が行われました第25回参議院議員選挙において、私鉄総連組織内候補の「もりや たかし」さんが、10万4,339票を獲得して、見事当選をされましたことに対してです。じりじりしながら明け方近くまで開票速報を見ていた方も多いと思います。本当に当選が出来て良かったです。正直、ホッとしました。
のちほど、私鉄総連田野辺中央執行委員長様や参議院議員森屋隆様などからのご挨拶で、詳細なお話しがあろうかと思いますので、私の方からは、内容的なお話しは割愛させていただきます。
まずは、私鉄高退協の全国の諸先輩の皆様から大変なご尽力をいただいたことに対して、改めて深く御礼を申し上げさせていただきます。本当にありがとうございました。
昨年のこの総会で、小松前会長様から私鉄高退協の会長を引き継がせていただいた時に、新人の会長としてのご挨拶をさせていただきました。その時に、私鉄高退協の当面する最大の課題は、私鉄総連組織内議員候補の「もりや たかし」さんの当選を目指すことであると申し上げさせていただきました。
それ以降、私鉄高退協としてもそれぞれの地連や単組の高退協において、もりやたかし候補の勝利に向けた取り組みをしていただいたと思います。それらの活動の成果が、もりやたかしさんの勝利に大きく貢献していただいたと確信をしています。
2004年から15年ぶりの組織内議員国政選挙の勝利です。2010年から９年ぶりの私鉄総連組織内国会議員の誕生です。この勝利を率直に喜びあいたいと思います。
そして、今後の私鉄高退協の私鉄総連組織内議員の森屋隆参議院議員とのスタンスですが、「もりやさんが私たちに何かやってくれるのか？」という受け身のスタンスではなくて、私たち私鉄高退協の目指すことを実現するために、森屋議員と共に汗をかく、応援する、ということになります。
私たちが求めている安心して暮らせる社会の実現のための取り組みは、森屋議員にとっては、強力な応援団ということになります。
ところで、日本は、いうまでもなく人口減少、超少子高齢社会に突入しています。私たち私鉄高退協が加盟している退職者のナショナルセンターである日本退職者連合が掲げていますように、このような時代背景の中では、年金、医療、介護、子育て支援などの私たちの暮らしに欠かせない社会保障制度の維持発展は、重要な課題です。
しかし、安倍政権のもとで、社会保障制度は給付の抑制と自己負担の強化が推し進められています。来年の通常国会には年金改正法案が提出され、給付の抑制が目論まれています。
私たち私鉄高退協は、退職者連合の掲げる持続可能な社会保障制度の実現を目指し、取り組みを進めていく必要があります。
その場合に避けて通れない課題が、８月27日の厚生労働省の「社会保障審議会第９回年金部会」で発表された「年金財政検証の結果」の分析です。
この内容については、翌日の新聞各紙が特集を組みながら報道がされましたし、テレビのワイドショーなどでも大きく取り上げられました。
連合は、事務局長談話を出して、①基礎年金の給付水準は４割低下、制度改革が急務、②経済の実勢や将来の不確実性を十分に踏まえていない経済前提、③厚生年金のさらなる適用拡大などによる給付改善、などと問題点を指摘して、④連合は、公的年金の機能強化と真の皆年金の実現に向け全力で取り組む、としています。
この厚生労働省の年金部会で公表されました「年金財政検証の結果」は、資料１～５まであり、全部で367ページにも及ぶ資料でもありますので、読みこなすこと自体大変なのですが、この資料の分析も必要となってきます。
退職者連合もコメントを出したいと言っておりましたので、それらも参考にしながら、政権側の論理に飲み込まれることなく、私たちの視点で、年金財政について考えていくことも持続可能な社会保障制度の確立の視点から必要となっているようです。
また、安心して暮らせる基本は、平和な社会です。「平和なくして社会保障なし」と活動方針案でも提起させていただきました。
この基本は、黙っていては実現できません。そのためにも立憲主義、民主主義を否定する安倍政権と対決し平和と民主主義を守る取り組みをすることも大切な課題です。
限られた財源にもかかわらず、安倍政権のもとで防衛費は、５年連続で過去最高額です。防衛省の2020年度の概算要求では、今年度予算比1.2％増の５兆3,223億円と過去最高です。１万円札の新札は、100万円で１㎝です。５兆3,223億円は、１万円札の新札を積み上げると、５万３千ｍにもなります。富士山の高さの14.5倍の高さの１万円札に相当するわけです。
ちょっと財源の使い方がおかしいと思います。北朝鮮による弾道ミサイル防衛のためとしてアメリカから導入する陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」や最新鋭ステルス戦闘機Ｆ35Ｂをとりあえず６機分846億円、挙句の果ては、海上自衛隊の護衛艦「いずも」の改修と称した事実上の空母化など、軍拡競争に莫大な財政を注ぐのは本当に愚かなことです。
憲法改悪など論外です。憲法９条の制限があるから自民党タカ派と制服組の暴走にストップがかけられているのです。
このような政権に、私たちの現在と子供たちの未来を託すわけにはまいりません。
私鉄高退協は、私鉄総連の運動方針に基づき、その一翼を担い活動をしてきています。本日の総会において、会議員の皆様からの活発なご討議をいただき、新年度の活動方針などをご決定いただくことをお願いして私鉄高退協会長のご挨拶とさせていただきます。 （原文）
私鉄総連を代表し、お祝いと御礼の挨拶をさせて頂きます。８月末には、九州北部豪雨で甚大な被害を被り、９月９日に千葉県を通過した台風15号では最大瞬間風速57.5メートルを記録、今も停電が続いております。50万人を超える方々が被災され、尊い命まで奪われた方々もいます。ご冥福とお見舞いを申し上げます。
私鉄組合員とその家族の人的被害報告は今のところ届いておりませんが、家屋損壊の報告を受けております。自然災害に対する防災・減災対策が、まさに求められている状況です。私鉄総連としては、災害救援規定にもとづき、支援をして参ります。
次ぎに、第25回参議院議員選挙について、御礼を申し上げます。
組織の総力を結集し、取り組みを強めました。高退協の皆様の５年にわたる取り組みとご支援に、感謝申し上げます。皆様のお力添えがあってこそ大きな力となり、当選を勝ち取ることができました。
これまでの参院選を振り返れば、①2004年第20回参院選・渕上顧問の当時の選挙を最後に、15年間、「当選」という言葉が遠ざかっていました。②そして９年間、組織内国会議員が不在でした。③その間に、規制緩和の波に押され、公共交通、交通政策は厳しい状況に立たされました。
今日の課題は、長時間労働の是正と要員不足の解消です。
この大きな課題解決に向けて、森屋隆参議、辻元清美衆議を中心に、「政策推進・私鉄国会議員懇談会」、「自治体議員懇談会」、「自治体議員団会議」と連携し、取り組みを強めて参ります。
今の政治、特に平和問題について一言触れたいと思います。
安倍政権にクサビを打てなかったことは、参院選の低い投票率に表れています。
憲法改正を目論む安倍政権に対し、平和憲法を護る運動の強化を、私鉄としても取り組みを目指します。
本日も、脱原発に向けた動員があり、役員･職員が参加しています。
暮らしと政治面については、少子高齢化、人口減少の中の将来に向けた社会保障が充実されなければなりません。
19年度の予算は、過去最高の101兆4564億円。社会保障には32兆円、うち少子化対策２兆円。防衛費は５兆円を超える予算です。求められるのは、年金、医療、介護です。
しかし１機140億円の戦闘機を105機、アメリカから買うことも決まっています。
国民からほど遠い今の戦争のできる国への安倍政治を変えることが、安心して暮らせる社会の第一歩です。
森屋隆参議院議員は、渕上終身顧問が21年間築き上げてきた交通政策、平和問題の功績をしっかり受け継いで行動するので、今後も皆様の更なるご支援をお願いします。
今後、私鉄総連は政治力を強め、交通政策の前進、安心社会の実現に向け全力で取り組んで行くことをお約束します。
結びになりますが、高退協の皆様がいつまでも健康で、元気にお過ごしになり、毎年お会いできるよう祈念申し上げ、挨拶と致します。
参議院議員と言われて、もう大概良いだろうと思われた方もいるかもしれません。この度の参議院銀選挙、嬉しかったですね。あんなにＯＢの方が喜んでくれた姿を見るのは、久しぶりでした。ＯＢもやる気になっているなと思いましたし、その証拠に、私の家に「森屋隆」を頼むという電話が３回ありました。議員をやっている間は１回もありませんでした。そういうことを考えますと、今度は気合が入ったな。高齢者の皆さん、本当にありがとうございました。
そして、現・退一致とよく言われますが、今、ご挨拶をいただいた田野辺委員長からは、すぐさまお礼の電話を頂きました。今までになかったことであります。
15年という長い間、待ったわけです。しかし、私鉄総連が産別として、皆さんが過去作ってきていただいた歴史。一産別だけの運動ではなく、国民全体の生活を守っていこうというその役割の一つは、政治の舞台に私鉄の議員を送り出していき、今の憲法を護っていこう、ということです。
産別の基本的な労働運動、社会運動として、同時に我が国における平和と民主を守る取り組みとして、活動していこうという新たなる芽が出た。やはりここは私鉄総連だなぁ、というふうに思いました。
これからも引き続き、「森屋隆」参議院議員を中心として、頑張っていただきたいと思います。
まず課題です。一つは、我が国における貧困問題をどのように解決していくのか──。これほどの格差が拡大している時に、一体政治は何をやっているのか、ということを考えなければなりません。
安倍内閣がやっていることは、憲法改正だけです。私は私鉄の綱領にもある平和の問題というものを、「森屋隆」参議院議員とともに頑張っていく。その足掛かりが、永田町のなかにできたことが嬉しい。
人生100年。働け、もっと働け、死ぬまで働け──！
私たちの未来は50年でした。改めて50年の人生設計から、100年の人生設計に変えていかなければならない時に、新しく議員ができたということは、新しい社会に向かって何ができるかということを、ともに私どもが考えなければならないと思っています。
50年生きてきた社会のシステムから、100年生きていく社会システムに変えていかなければならないと思います。
今、世界で一番困っているのは何かと言えば、やはり核戦争ではないだろうか。北朝鮮を始めとする、これからの戦争というものを考えると、やはり核戦争が無くなる、無くしていく──、この運動こそ、最も大事なことではないかと思います。
もう一つは、世界的な貧困の問題を考えていくことこそ、最も大事なことではないかと思います。
今の日本社会のシステムそのものが、金持ち優遇、貧乏人はますます貧乏になる制度ではないですか。
ここを変えない限り、国民の幸せはないと思います。
もう一つはＡＩに見られるロボット社会の到来に対して、一体、人類はどうあるべきかという問題が問われようとしています。
この問題は、しっかり考えていかなければならないのではないか、というふうに思っています。したがって、私共はこれら３つの問題とあわせて、我が国における格差・貧困の問題というのは、最重要な課題として取り組んでいかなければならないと思っています。
今、地方における生活交通のあり方、現状というものを見てもらえれば分かるように、いかに高齢者＝「買い物難民」という言葉を生み出すような交通しか提供できていないという現状があります。
やはり私たちが交通産業に働くなかで、もう一度、私鉄総連の役割、私鉄の交通政策の果たすものが何か、生活交通をどのように守っていくのか、この保障なくして、私は国民の生活の安定はないと思っています。
地方における生活交通を守ることこそ、もっとも私鉄総連に課せられた問題ではないか。したがって、私は「森屋」参議院議員は、地方の生活交通に命を懸けてもらいたいと思います。
今までのような交通政策で良いのかどうなのか、政策の見直しというものをもう一回考えていただきたいと思っています。
そうしない限り、憲法で保障する移動の自由というものは保障できないのではないかと考えています。
今の高齢者が最も困っていることは、買い物ができない、そしてそのことは生活ができないことに繋がり、さらに病院に行けないということですから、答えは「死ね！」ということしかないわけです。
ですから、従来の交通政策ではなく、新たな交通政策というものを考えていくべきではないのかなと思います。
そのためには私共は一生懸命、地方で頑張って協力していきたいなと、このように思っているところです。
あとは、我が国に足りない問題としては、今の安倍内閣をみても分かるように、いかに情報公開ということをやっていないのか──ということです。
嘘で固められて運営をされている国会ということを考えると、情報公開はやはり私たちの市民生活、民主主義の問題として、もう一度情報公開の問題のあり方というものを考えていかなければならない。隠す、ばれたら嘘を言う、あとは知らないふり、数でモノをいう政治になっているところに、今の高齢者の生活の苦しみの根源があると思います。
「安倍よ、辞めろ！」という力が少し弱いと思います。
もう一つは、地方自治が国民の生活と密着したなかで、三割自治と言われるなかから、もう一度地方自治というものを考え直していくことが最も大事ではないでしょうか。
高齢化社会と最も密接に関係があるのが、地方自治ではないでしょうか。
地方自治のあり方というものが、老後の生活のあり方に関わってくるということを今一度考えると、私鉄総連の場合もせっかく中央に「森屋」参議院議員を作ったわけだから、地方議員の拡大を狙って、6年後の土台というものをしっかり作っていく、やはり地方議員と「森屋」参議院議員との繋がりを通して、日本の交通問題とあわせて、日本の民主主義、同時に地方自治のあり方という問題も考えていくことこそ大事なことではないかと思います。
最も「森屋」参議院議員に期待することは、そこにどのような情報を提供していくのか、そのことが大事なことではないかと思います。
今の世の中、長生きすればするほど、悪いような世の中。おそらく、社会保障の改正、年金の改正問題の時には、老人が長生きをすることが悪いというようなことを言うと思います。
その時に、私鉄総連の高齢者よ、もう一度若い時の運動の10分の１ぐらいでいいと思いますが、頑張れば、やはりよくなると思う。
高齢者が若い人たちに残していく最大の財産というものは、一人では何もできないけれど、旗を振れば団結して多くの人間が集まるということである。そのことをもう一度思い出しながら、明日に生きる活力になれば良いし、それが生きる喜びになると思っています。
薬飲み飲み、医者に文句を言いながら、元気に頑張っていきましょう。将来の発展に向けて「森屋」さん、頑張れ。（文責：志摩事務局長）
この間の自然災害、そして台風15号、特に関東の千葉で大きな被害があったということで、心からのお見舞いを申し上げたいと思います。改めまして、私鉄高退協第38回定期総会の盛会を、心よりお祝い申し上げます。そして、渡辺会長を先頭に高退協の全国の先輩の方々に大変お世話になっておりますこと、そして、何を言っても先ほど渕上終身顧問より本当にありがたいお言葉を頂きました。
全国の先輩方、そしてご家族の皆様に支えていただいていることに対してまして、心から御礼を申し上げます。ありがとうございます。
８月１日には第199回臨時国会で初登員をさせていただき、今は10月４日予定ですが、200回の臨時国会に向けた準備をさせていただいています。
少しこの間で感じていること、そして課題に触れさせていただきたいと思います。
先ほど高齢化というお話がされていました。今、日本は100年時代ということで、100歳を超える先輩が７万人を超えたということで、この30年で23倍になったという報告がされていました。
私も地域のお祭りに出ていたわけですが、そのお祭りを構成しているメンバーの方が、踊りをするわけなのですが、一番年上の人が71歳でした。私は小学校のころから、翁の露払いをする役を演じていました。
そのころは大体40歳になる方々が、若い者に引き継いでいったというお祭りでしたが、今は「生涯現役」ということで、体力的には厳しいものがあるということです。
全国の先輩方の地域ではどうでしょうか。一つ、お祭りというものをとっても、高齢化になっている。
そのなかで感じるのは、今、日本の予算が当たり前のように100兆円を越える形で組まれています。
しかし、そういった地域の高齢化社会、現代社会に沿った予算が組まれているのか？ こういうふうに率直に思うわけです。
そういったなかでは、私は行政監視体制を強化するということが大事だろうと思っています。
いかに自分たちの税金が使われているのか、そしてどういった経過があって、そういった予算がつけられているのか。このことを当然一人の目で見ると、なかなか見落としがあるのでしょう。しかしながら、渕上終身顧問、渡辺会長、そして全国の地域の先輩方の目で見ていくことで、政治を監視していく。このことが非常に大事な時代になってきたなと思っています。
そしてもう一つは、今秋の臨時国会に向けて、少し準備を進めていると言いましたが、おかげさまで、最終的なコンプリート（完成）はされていませんが、交通運輸から出してもらったということで、国土交通委員会の方へ所属させていただく予定となっています。
そのなかで、私たち交通運輸産業として色々ありましたが、失われた30年のなかで、特に景気の調整弁、雇用の調整弁とされていたのが、ハイタク産業です。そして今、ハイタク産業が、大変厳しい状況にあります。
全国の平均男子の年収と比べても、100万円ほど低い。そういった年収で地域の移動手段を頑張って支えているわけですが、10月から予定されている消費増税に向けて、ハイヤー・タクシーが非常に厳しいなかで、１年間かけてこの消費税増税とあわせて、賃金の改定をしていこうという議論がされていました。
特に大阪では、24年間運賃値上げがされていなかったわけですから、色々な議論がされて、国交省を中心に指導があり、業界、そして労働組合のなかで、議論をしながら、ようやく一つのまとまりがあって、消費増税とともに、本筋の運賃の引き上げがされる予定だったのです。
それが、８月30日に持ち回りの関係閣僚会議のなかで、一年間議論してきたことが一夜にしてひっくり返された。今、このような政治が平気で行われているのです。
一例として、タクシーの消費税、運賃値上げについて取り上げたわけですが、官邸指導ということで、一番びっくりしたのは国交省だと思います。
したがって、先ほど申し上げた行政監視システムの機能を高めていく、このことが私は非常に大事な役割を占めていくと思っています。
さきほど、渕上終身顧問より、森屋隆に「交通政策ともう一度移動の権利を考えなければならない」と言われました。
渕上顧問が現役時代に苦労をして作ってきた、名前は交通政策基本法に変わりましたが、地域で暮らし、生活をするなかで、移動の権利という、一丁目一番地に魂を入れていく、そういった仕事をしてみたいと思っています。
皆さんのおかげで、そういった議論をできる国道交通委員会に送っていただいたわけですから、しっかりと皆さんの意見、地域の意見、そして現実として行われている実態をしっかりと述べてまいりたいと思います。
いずれにしましても、衆議院では準組織内の辻元清美国対委員長、そして参議院では森屋隆というように、しっかりと頑張ってまいりたいと思います。
当時、交通政策のことは渕上に聞け──と議会のなかで言われてきたそうです。私はまだまだ若輩でありますけども、そういうふうに呼ばれるように頑張ってまいりたいと思います。
引き続き、渡辺会長を先頭に、全国の高退協の仲間の皆さん、先輩の皆さん、ご指導とご支援を賜りますことを心からお願いを申し上げまして、大変簡単ではありますが、お礼とさせていただきます。今後ともどうかよろしくお願いいたします。 （文責：志摩事務局長）
総 会 宣 言
福島原発事故の収束作業も難航している状況のなか、国内の原発は現在９基が再稼働している。高速増殖実験炉「もんじゅ」の廃炉決定、度び重なる六ヶ所再処理工場の完工延期など、「核燃料サイクル」の計画は破綻している。一方、それに代わる「プルサーマル計画」については、事故の危険性や、日本での運用実績が少ないなど問題点が多く指摘されている。「核と人類は共存できない」ことは明らかであり「再生可能エネルギー」への政策転換が重要である。
超少子・高齢化によって年金・医療・介護などに支払われる社会保障給付費は増え続け、現役世代のみならず、高齢者・年金生活者の保険料や税負担が増大している。誰もが安心して高齢期を迎えることができ、長寿を喜びあえる社会にするための、安定した社会保障制度の構築が必要である。
また、安倍政権は2019年10月から消費税10％への引き上げを公言している。しかし政府は、軽減税率の導入や、増税に伴う景気低迷への下支え策として２兆円を投じるなど、増税効果が相殺されかねない。安倍政権下での消費税増税には大きな問題がある。
安倍首相は、２月に開催された自民党大会で改めて改憲に強い意思を示している。自民党がめざす改憲は、違憲性が指摘される安保法を巡る現状を追認し、正当化することになりかねない。自衛隊の存在が憲法に明記されれば、２項の戦力不保持は実際の効力を失う恐れがある。また、「緊急事態条項」の明記についても、基本的人権を脅かす内容を含んでいる。立憲主義を破壊させる安倍政権の暴走を止めるために、日本国憲法の理念を護り続ける運動を積み重ねていかなければならない。
私たち私鉄高退協は、戦争への道を開こうとする安倍政権に終止符を打ち、社会保障制度の充実と安定を求め、高齢者がかかえる諸課題の解決をめざして取り組むことをここに宣言する。
私鉄高退協第38回定期総会