●私鉄高退協便り
 

私鉄高退協第35回総会ひらく

坂野弘志会長・岸本康宏事務局長を再選

 神戸電鉄高退会が新加盟

 私鉄関西地連高退協の第30回定期総会は、10月4日15時から、大阪東急REIホテルで90名余りが参加して開かれ、賑やかな交流の場となりました。
 30周年記念として記念誌を発行し、13人が寄稿しました。

 総会は、議長に進士さん(京阪バス)を選出して始まりました。開会挨拶で坂野弘志会長は、次のように述べました。
 
 「私鉄関西地連高齢者・退職者の会連絡協議会は、1987年8月10日に、ここ大阪東急REIホテル(当時は大阪東急イン)で、朝日前会長や各単組高退協・私鉄関西地連の物心両面のご支援を頂き、設立総会を開催した。
 以来、今日に至り、30回総会を迎える事ができた。あらためてお礼を申し上げる。

 高齢者の現況は、2025年には団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となる。介護や認知症問題で心配される状況にあるが、対策は進んでいない。

 社会保障制度、特に年金問題では、マクロ経済スライドにおける、現在支給されている年金額以下には切り下げないという<名目下限>を維持することをめざしてきたが、国会ではデフレ下でも年金減額の論議がされている。

 医療制度では、75歳以上の医療費2割負担、介護保険制度でも認知症対策基本法の制度問題などで改悪が進んでいる。選挙で私たちの代表者を多数派にしないと、いっそうの改悪が続く状況だ。

 7月の参議院選挙では『もりやたかしさん』は惜敗だった。私鉄総連には、再挑戦を考えて頂きたい。組織人員は減少しているが、今回、神戸電鉄高退会が新加盟した。

 高齢者が元気で暮らすために個々人が努力しているが、その答えを探すのは大変だ。是非、高退協を活用して欲しい。
 
 最後に関西地連高退協がこの先40周年、50周年と活動が続きますことと、皆さんのご健勝を祈念する。

 また、30回総会を記念して、各高退協組織の協力を得て『30回総会記念号』の冊子を作成できた。私鉄労働運動を作ってこられた先輩の熱い思いや言葉を、後世に伝えることができれば──との思いもある。

 私もこの記念誌を読み、思いも新たに諸活動に取り組んでいきたい。この後の懇親会でも近況を語り合うなど、楽しく懇談しよう。」

  地連委員長もお祝いの挨拶

  来賓では松延関西地連委員長が、30回総会の開催についてお祝いの言葉を述べた後「いろいろな場所で挨拶をしてきたが、大先輩の皆様の前で挨拶するのが一番緊張する。

  参議院選挙では皆様に大変お世話になった。結果は惜敗となったがしっかりと総括をして今後の取り組みにつなげなくてはならないと考えている。
 今後とも関西地連の活動にご理解ご協力をよろしくお願いしたい。

  社会保障では切り下げ・改悪が続き、厳しい状況が続いているが、皆さんと力を合わせて安心して暮らせる社会作りをめざしていきたい。
 
  最後に高退協の益々の発展と出席の皆さんのご活躍を祈念する」
 と述べ、30回総会を記念して、私鉄旗の贈呈を行った。

  
  大阪退連会長──介護の改悪は許せない
 
 続いて、有元大阪退職者連合会長が
  「参議院選挙では大変お世話になった。大阪では維新の会が2議席を確保するなど、厳しい結果になった。介護保険問題では、要支援1・要支援2の通所介護、訪問介護について、介護保険から『総合事業』への移行は、各自治体の大半は平成30年4月から導入との回答をしている。

 一方、厚生労働省は次年度以降、要介護1・2についても自治体の支援事業へ移行させる動きがある。それを許せば介護保険制度が大きな改悪となる。今年も自治体要請を続けていく」
と述べた。

  和やかに懇親会

 そのあと議案に入り、①神戸電鉄高退会の新規加盟を含む2015年度活動報告を岸本事務局長から提案。②2015年度会計決算報告および同監査報告は、武田副会長と西村会計監査が行った。
 
 議案審議では、①2016年度活動方針を岸本事務局長が提案。②2016年度予算は、武田副会長が提案。③スローガン(まもろう平和・きずこう安心の社会!)と、役員体制については、坂野会長・岸本事務局長とすることを提案し、全会一致で決定しまた。
 総会終了後の懇親会では、山下賢一さん(阪急バス)の乾杯ではじまり、和やかなうちに終了しました。
発信/岸本康宏事務局長
  
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