●私鉄高退協便り


高退協・労組・地域住民らが一体となって

「くりはら田園鉄道」の動態保存

  9月11日に開いた私鉄高退協総会懇親会で、宮城交通労組高退協・高城武会長から、「くりはら田園鉄道」の動態保存の様子が話された。労組、退職者、地方自治体(含:地方議員)などが一体となっての存続運動の経験であったが、後日、多くの資料が送られて来た。
  一度は、訪ねてみたい所の一つだ。

 栗原電鉄は、1918年に会社設立。「民衆鉄道」とも呼ばれたように、地方の住民が資産、金、土地を出し合って作った鉄道で、1942年に現在の三菱マテリアルが資本参加、「三菱」がオーナーとなった。

 一時は、細倉鉱山の鉛や亜鉛貨物輸送などで、国鉄より早く電化するなど、隆盛を極めたが、同鉱山の閉鎖により衰退、1992年11月には地方鉄道欠損補助の打ち切りが通告される。

 地域・労組などと一体となっての存続運動も展開されたが、2007年3月末、ついに廃線となった。
 以降、「くりでん保存愛好会」も誕生、「くりはら田園鉄道公園」として再生計画が進む。2017年4月、若柳駅を中心に、駅舎やレール、ディーゼル気動車などの動態保存に至る。

問合せ先/栗原市役所企画部企画課 ?0228(22)1125

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